命・・・おじいちゃんの死

土曜日、おじいちゃまが亡くなりました。
ここ数年は、歩く事もできなくなり、施設にお世話になっていました。
日に日に老いを感じてはいました。
この先、どれ程の日々を生きてくれるのかと感じた時期もありましたが、
細く長く、94歳の天寿を全うしました。
安らかな最後であったことが、幸いです。

色々思い出しました。
小さい時の事、厳しい祖父とは、距離をとっていた時代。
折り合いをつけなきゃいけないと、歩み寄れた時期
それでも、おじいちゃまとは、衝突が多かった。

ドイツ人との結婚反対
先生が好きで、紹介したとき、ドイツの血があるというその一言で、
空気が一転し、反対された。
人が悪いのではない
国がいけなかった。
そんな事分かっているが、受け入れられないと言われたその一言
結婚できなかった悔しさを、おじいちゃまを恨んだ。

後年、ロシア人の妻をもって苦労した事
それが、非国民のように言われた辛さを、私に味合わせたくなかったと
ぽつりと言った。
その時、男の辛さ、優しさを知った。
結婚だけが、幸せではない
結婚した事で生まれる不幸せもあるって事。

罪が深い
妻が逝き、息子が逝った
死ねないのかなぁっと言った事があった。
お前の夫を憎んだ罪も深いなと・・・


天寿を全うし、穏やかな姿のおじいちゃまを見たとき、
悲しかった
おじいちゃまに、謝らなきゃいけないこと沢山あった
ありがとう言わなきゃいけないこと沢山あったんだよ

今ね
私、幸せ。


今日、ベルリンのニュースみた
7人に1人は、壁の復活を望むんだって！
ドイツの地に戻った正隆さん
ドイツで仕事する良行さん
私にとって、やっぱり、ドイツは、大切な地なんです。