なにげな言葉

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迷宮・緑柱玉の世界の独り言

緑柱玉:大人の童話 NO4  『 マッチ売りの少女』

2019-11-18 | 大人の童話
ロンドンの冬は厳しいのです。
人々は背を丸くして道を歩いています。
少しでも寒さが防げると思うのでしょうか

そんな街中で、一人の少女がマッチを売っていました。
「マッチはいかが?マッチは要りませんか?」

少女は、幼さを残していました。
破れた服に、素足。
履いていた母の靴は、大きすぎて、どこかになくしてしまっていました。
冷たい石畳には雪が積もっています。
真っ赤になった指先を、交互にすり合わせ、少しでも、寒さをよけようとしていました。

道行人の目には、少女は物乞いのように見えていただろう。
同じ年頃の子でされ、少女を見ようとはしなかった。
そこに居るのに居ない少女だった。

しかしマッチ売りの少女は、マッチを売らなければ、家に帰れない。
寒さで震える声で、叫んでいた。

彼女がマッチを売ったところで、たいした金額にはならない。
それでも父親は、少女の売るマッチの売上金を奪ってしまう。
子供とはかわいそうだが、仕方ない。
親を選べない。
何時の時代でも、かわいそうな子供は、存在している。

数年前まで、少女の母は、町で客をとり、稼いでいました。
貧しさと、流行病に侵された母親を、父親は無理やり町に立たせていた。
母親もまた、子供と自分の拠所は、どんな男であれ、主人と思っていたのです。
どんな男に抱かれても、好きになった男は、夫だ。
それは、妻である彼女が一番分かっていた。
夫の為、子供の為と思えば、頑張れる母の強さだったのかもしれない。
しかし、遅かれ早かれ訪れる死ではありますが、父親が母親の死を早めたことは確かだったでしょう。

母が死んだ時、少女は悲しんだ。
しかし父は・・・。

父親は、少女をマッチ工場に働きに行かせた。
そして帰りに、町でマッチを売らせ、日銭を稼がせた。
父親は、娘が稼いだわずかな金で、酒を買い飲んだくれている。
稼ぎが悪いと言っては罵倒し、殴りつけた。
少女は、マッチを売りに町に立つと言うことがどういうことか、薄々分かっていた。


少女は、道行く人に近づいては、「マッチは要りませんか?」
時には聞いてくれる人もいたが、ほとんどが、見向きもしてくれなかった。
この時代、階級社会では、上流階級が下級に施しをするということは、ほとんど無かった。
施しをするようなものは、変わり者とみなされた時代。

マッチ売りの少女だって、そんなことは十分分かっていた。
それでも、売らないわけには行かない。
少女の言葉を聞いてくれるのは、町の羽振りの良い男か、町工場の経営者ぐらいだった。
「マッチを買うから、ついておいで。」
少女は男の後についていく。
男は、マッチを一つ買う。
「さあ、火をつけてくれないか?」
男は、タバコに火をつけ、旨そうにタバコを吸う。
そして少女の体を舐めるように見回しながら
「さあ、こっちに来てごらん。」
おずおずと近づいて少女の体に触れる。
ごつごつした手が、少女の体をなぜまわす。
少女は身を硬くして我慢した。
「お嬢ちゃん、もう少し触らせてくれるかな?
 触らせてくれたら、マッチをもう少し買ってあげるよ。」
少女は、マッチが売れることの方がうれしい、我慢する。
タバコくさい男の息。

マッチを売ると言うことの意味。
少女は、大人の世界を垣間見る事になる。

体に触らせても、マッチ1箱代は変わらなかった。
少女には、それ以上の金額を請求できなかった。
子供に、そんな金額の計算は出来ない。出来たとしても、欲しいとは言えないだろう。
とにかく、小銭を持って帰れる、それだけでその日を乗り切れるのだから。

ある日、上流階級の男が声をかけてくれた。
馬車に乗り、男の前で、男の要求することをした。
幸いなことか、不幸なことか、少女の肉体は同じ年齢に比べたら幼すぎた。
か細い肉体は、女としての要求は少なかった。
しかし、男の要求は欲求方向が変われどすることは同じ。
少女は、小さな体を必死に使い、男を満足させようとした。

ある日の男は、少女を馬車に乗せ、町外れまで来た。
馬車の中には、美味しそうな香りが満ちていた。
少女は、空腹だった。
男は、少女にお菓子を上げるから、僕の言うことを聞くようにといった。
マッチも買うからと付け加えた。
少女は、空腹だった。
お菓子が食べたかったので、こっくりうなずいた。

男は少女のみすぼらしい服を脱がした。
毛も生えそろっていない体・・ぎすぎすで、丸みさえない肉体。
男は、馬車の向かいの席に少女を立たせ、からだの隅から隅まで見せるようにいった。
少女は、お菓子を頬張りながら、男の前に立った。
「少し足を開いてごらん。」
少女は恥ずかしかったが、次のお菓子を手にすると、足を開いて男の前に立った。
「ションベン臭いな。」
鼻先を近づけ男が言った。
「ションベンするとこ見せてくれ。」
男は、少女に金貨を見せて言った。
少女は考えた。
籠のマッチをすべて売っても、金貨一枚にはならない。
金貨が欲しい・・・・

口いっぱいのお菓子と、両手に持ったお菓子。
男の前で、少女は放尿した。
流れ出す飛沫の中に、男は手を差し出し、少女の小便を受け取り口にした。
「温かいな、お前の温かさだよ。そしておいしい。」
少女は、驚いた。これまで、男がこれほど優しく話しかけてくれた事はなかった。
濡れた手で、体中を触れた。
男と少女は馬車の中ではしゃいで遊んだ。
裸で座る少女を、男が抱きかかえ。体中を触る。
腕の中の少女は、くすぐったいとじゃれれば、男はもっとくすぐりたくなる。
笑いすぎて涙を流している少女。
「苦しいよ。もう触らないで・・・くすぐったいよ。」
「かわいいなぁ」
少女の身体から汗が湯気になっているのが分かる。
野ウサギを追う猟犬のように男の目は光っていた。
捕まえた少女を抱き上げては舐めまわす。
全身を嘗め回した。
口渡しで、お菓子を与える。
おふざけの中にも、男は要求を入れていた。

「止めて!」といった罰といっては、男のものを触り、口に含ませる。
そして又、くすぐる。
悶え、笑い続ける少女は、まるで、走り回ったかのように汗ばんでいた。
息も絶え絶えになった少女の口に、男は自分のものを押し込む。
すると、男のものは、徐々に大きくなり、少女の小さな口を塞いでしまう。
苦しいともがく少女の、喉の置くまで押し込む為に、少女の頭を押さえ込む。

「うっ!!」
その瞬間、男のものを締め付け押し出すような少女の、喉の動きがたまらなかった。
少女は、身体をばたつかせ、顔を真っ赤にし必死になる。
すると男は、力を緩め、少女を抱き上げる。
抱き上げては、わき腹、背中とくすぐる。
少女は、疲れた身体でも悶える。
そして、言ってしまう「止めて・・・」
そして再び、少女の口を、自分のものでふさいでは喜んだ。

息苦しい少女の顔。
奥までねじ込まれ、苦しさに嗚咽する。
苦しさとつらさで流す涙が、男にとっては至極幸福な感覚。

男の上に跨らせ、動かすと、小さな突起に触れるのが、分かる。
少女といえども、女だ。
徐々に、大きくなり、溝が潤んでくる。
男は、自分のものを擦り付け、少女の反応を楽しむ。
「あっ・・・」
「ふぅ・・・」

「自分で開いてみろ!」
男は少女に命令する。
少女は、溝の肉を左右に開く。
肉厚のぽってりとした、幼い亀裂が、開かれる。
そこに男のものをあてがう。
濡れているとはいえ、少女の肉体に入るわけが無い。

まるで、杭の上に跨がされたようになっている。
それでも、男は嬉しかった
自分のものの上に少女が乗っているのだから。
男は、浮き上がった少女の肉体を揺する。
そして、小さな突起を、下から救い上げるようにゆっくり摩る。
少女の肉体が徐々に、開いてくるのが分かる。

「いいか、これが、すっぽり入ったら、ご褒美を上げるよ。」

少女は、男の首にてを廻した。
男は少女の細い腰を掴み、ゆっくり動かした。
少女は肩で息をしている。
「そうだ、そうやって、受け入れろ!」

「や・・・・」
少女の口から、言葉が漏れたが、少女は、口を閉じた。
「「止めて欲しいか?」
少女は答えなかった。
男は少女の腰をくすぐったが、答えない。
「分かった!」
男は、さらに力を込め、少女の身体を押した。
少女は、男にしがみついてきた。
「大丈夫だ!」
男はもっと、もっと、力を入れた。
その時、全身を締め付けるような感覚で、女の肉が男を締め付けた。
男は、声が出そうになった。
それを堪え、腰を浮かせた。

男は、そんな少女の体が好きだった。
破瓜の締め付けが、男の脳を陶酔させるのだ。

従者に、声をかける。
「馬車を出せ!」

男は、少女を自分の上に跨がせたまま、馬車を出した。
次第に道はあれ、馬車が揺れる。
男にとって、この、揺れが好きだった。
密着した肉体が、馬車の動きで、揺れる。
どれぐらいの時間馬車が走っただろう
男の上の少女は、全身から湯気を出していた。

馬車が、石畳を走る音に変わった。
「ありがとう。」
そういうと、男は、強く抱きしめた。
少女は、今までに無い何かを感じた。
体中で感じる幸福感。
少女は幸せだった。

少女は金貨をもらい、男と別れた。
初めて手にした金貨。強く強く握り締めた。

こんな金貨をもってどうしよう・・・
幼い少女にとって、手にした金貨を、父親に渡す瞬間の心配が、頭をよぎったのです。

この夜は、一年最後の夜。クリスマス。
人々は家路へと急いでいる。
少女は、家に帰れない。

少女は、手にしたマッチを一本擦った。
燃え上がる炎は、先ほどまでの馬車の中の温かさを思い出した。
一糸纏わぬ姿でいても、少しも寒くなかった。
まるで、温かい物の中に入ったように、暑いほどだった事を思い出した。
しかし、マッチの軸が燃え尽きると、少女に寒さは再び襲いかかった。
少女は、再びマッチを擦った。
今度の燃え上がる炎に、先ほど食べたビスケットの香りがしたような気がした。
頬張っても頬張っても、尽きる事が無いほどのお菓子。
生まれて初めて感じた、幸せと美味しさだった。
マッチの火が消えると、美味しい幸福感さも消えてしまった。
3本目のマッチを擦ると、炎が高く燃え上がり、先ほどの、全身を包む幸福感を思い出した。
「私、寂しくない。」
少女の中で、湧き上がる幸福感を消したくなく、次々とマッチを擦った。
「消えないでね・・・」
そう祈りながら、少女は、どんどんマッチを擦った。
少女の思いは、上気してきた。
まるで馬車に揺られ、ているような感になった。
体に、喜びが蘇ってきた。

少女は神に祈った。
「神様
私は、幸せを知りました。
何時までも、この、幸せが続きますように!メリークリスマス。アーメン」

少女は、全ての不幸が消え去ったかのように、晴々としていました。
足元には、マッチがどんどん燃えて落ちていきました。

新しい年。
通行人が少女を見つけた。
少女の周りには、燃えたマッチが散らばっていた。
「又一人死んでいる。寒かったのだろう。こんなにマッチを燃やして・・・」
行き倒れ、芯で行くものが珍しくない時代。
少女の死もまた、日常の一こま。

少女の右手には、金貨が握られていた。
飢えで死んだのではない。
寒さで死んだのでもない。
少女は、満腹にお菓子を食べ、温かさを味わった。
誰一人、少女が自ら死を選んだことを知らない。
少女は幸福な中で死を向かえた。

汚れと、乱れた髪の下で、少女は微笑んでいた・・・・。


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