なにげな言葉

なにげない言葉を あなたに伝えたい
迷宮・緑柱玉の世界の独り言

P.S.アイラヴユーのように・・

2008-10-09 | なにげな言葉
私は、まだ、「PS I IOVE YOU」という小説を読んでいない。
友人がプレゼントしてくれたけれど、又読んでいない。
書籍帯に、死んでしまった愛する彼からの手紙とあり
正直、私には、読めない小説だと思った。

私は、先生を失って10年以上が過ぎました。
死を宣告された先生は、私にさまざまなものを残してくれた
自分の死を受け入れ、その気持ちを、私への愛情に転換してくれるまでには、
それは大変だっただろうと思う

なくなる少し前から、私に内緒で何かをしている事は知っていた。
良行さんと一緒に、「楽しみにしててね。」というだけ
「見せてよ!」って言っても、見せてはくれなかった。

私は、自分なりに覚悟していたつもりだけど、先生の死を受け入れる事が出来なかった。
「一緒に連れて行ってよぉ」って泣いてばかりだった。
そんな時、良行さんが手渡してくれた手紙

「僕を探さないで!
 僕は、幸せだったよ。ありがとう。
 そして何時までも、愛している。」
というような長い長い手紙をもらった。
死後3日目の事だった。

一週間目の日、再び手紙が枕元にあった。
「食事してる?
 泣いてばかりじゃないかな?

 涙は流した方がいいのです。
 我慢しないで、泣きなさい。
 涙を流せば、心が穏やかになります。
 声を上げて、子供のように泣いて良いんだよ。

 涙が枯れたら、笑わなきゃね。」

10日目 15日目 20日目 1ヶ月目と、手紙が届いた。

1ヶ月目の手紙には、
「僕の棺の中に、息子がペンと便箋を入れただろ?
 僕からお願いしたんだよ。
 僕の伝え忘れた思いを、届けたいってね。
 弱虫で、泣き虫な君は、思い出しては泣いているだろうな。
 泣かないでとは言わないが、泣いてばかりはいけないよ。
 そろそろ、僕を解放して欲しいな。
 そして君も自由になりなさい。」
というような手紙が届いた。


事あるごとに、先生は、私に手紙を残してくれた。
何回読み返しても、先生の愛情がいっぱいの手紙
ここ数年は、ドイツからの国際郵便となって届く事もある
あの、「内緒だよ」は手紙だったです

10年間に48通の手紙を頂いた。
どの手紙の最後にも

「何時までも愛している。正隆」とある。

もしも私が、先生より好きな人が出来たら、どうしたんだろうね
その時は、良行さんが、手紙を止めたんだろうけれど
そこは聞かない
どんなに好きな人が現れても、どんなに愛しているといっても、
先生以上の人は、まだ居ないよ。


10年以上経っても、まだ毎日思い出すんだよ。
朝弱い先生を、寝室まで起こしに行っては、ベットに引き込まれた事
乱れた髪直しながら、キッチンに戻って朝食を食べる
そんな朝が永遠だと思ってたあの時の気持ちは、
毎朝写真の前に置く、コーヒーに込めているんだよ。
「おはよう。ありがとう」って
ちゃんと声するんだよねぇ
私が永遠に先生を好きだって事わかっていたから、手紙くれるんだなぁってね

先生そして、良行さんに感謝です
何時までも、愛してます。


小説のように、純愛じゃないかもしれないけどね。
(u_u*)


 

 

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1 コメント

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Unknown (良行)
2008-10-09 19:18:17
椛への手紙は、正隆からのメッセージ
彼の心残りは、君とともに過ごせたであろう未来を、見る事が出来ない事だ。
彼の思いを受け止め、彼に恥じない生き方をして欲しい。
最良の友と最良の妻
互いに共有できた時間と喜び
忘れないでいたいと思います。

何時かは、別れが来る。
その時、ありがとうと言って、別れたいものである。
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