僕は昔から、何かと打診があると真っ先に手を挙げてしまう。
中学校三年生の時、先生が「合唱コンクールの音源をカセットでダビングして欲しい」とクラス全体に打診があった時も、僕は最初に手を挙げた。
当時から音楽好きで自分のベストテープとか編集していた身としては、カセットからカセットへのダビングなんて大した作業じゃないのが分かっていたため、簡単な気持ちで手を挙げたんだけど、僕以外が誰も手を挙げなかった事に先生が怒り出すというアクシデントに見舞われた。
そこで怒っちゃうと、おいらの立場が…とか思ったんだけど、結局僕以外の数名がその仕事を担う事になっちゃった。
僕が先に手を挙げる理由なんだけど、押し付けられるくらいなら自分から動いちゃった方がいいや、という判断なんだよね。
人にこれやれ、あれやって、と言われる方が苦手で、自分が「やる」と宣言した事なら自分に責任がある分、やりやすいというのが僕の姿勢なんだ。
でも基本的には出来ない事はやっていないつもり。
というのも、「誰かが出来る事とは、所詮人間のやる事なんだから出来る」という思いがあるからだ。
フリーペーパーの編集作業も、そんな感じではじめて、Microsoft Wordの環境しかないのにIllustrator使ったみたいな紙面づくりをしちゃったりもしたんだよね。
それらの技術はみんな、とりあえず自分の出来る事からスタートさせたもの。
出来ない事ならやらない、じゃなくて出来るようになるためにやらないと。
そういう意味では手を挙げる事で一番得しているのが、僕自身だったりするんだ。
ちなみに金にはなりませんがね…。金にする才能が余りにも無いのだ…。
これからも何かにつけて手を挙げる事になりそう。
どんな手の挙げ方をするか。こうご期待。
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