昔、ニンゲン夫婦が、レオと云う犬を飼っていたときのこと。
愛犬レオは血統書つきのシベリアンハスキー、
(の筈やったけど、真偽の程は明らかでないがよ~ )
何しろ「もぅ、よぅ飼わんき、貰ろぅてくれ~」云われて
ムリムリつれて帰ってきた時は、たまぁるかブヨブヨに肥えた犬でね~
人間パパが朝晩走らしてもなかなか痩せざったぞね
躾けも何も出来ちゃ~せざったき、おうじょう(難儀)したよ。
噛み癖が、どぅいても直らんき、小屋から出せれ~で、
まっこと可哀そうやったわ。
パパもママも噛まれたがは、1度や2度ではなかったに、
近所の子供が珍しがって、てがい(からかい)に来るきね~
気が気やなかったぞね。
けんど、フシギなことに、リサとはすんぐに認めあう仲になって、
人間パパがレオの毛すきをしちゃりゆぅあいだは、
ふたぁりとも、じぃ~っと、おとなしゅ~に、見よったね~
あれは、いま思ぅても、ほんまにえい感じのひとときやったと
つくづく思い出すちや~。(涙)
・・・犬を飼うたのは、その時が最初で最後でした。