【ML251 (Marketing Lab 251)】文化マーケティング・トレンド分析

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橋本治 金言集 『絶滅女類図鑑』 読書メモ (コメントなし) <最終回>

2012年06月02日 | マーケティング話
<その10>より続く。

■セクシュアリティ

「セクシュアリティ」がなにかって言ったら、それは「性的内実性」って訳するしかないもんでしょ。でも、こんな難解な日本語、どうしようもない。つまり、「セクシュアリティ」がこんなにもワケの分かんない言葉になるってことは、日本人にセクシュアリティという発想がなかったってことなんだ。

だから、ここでオレの言ったことがウソかホントかってことだって、今の段階では「よくわかんない」だと思うよ。
要するに、すべてはこれからでしょうね。

(「いまどきの女はすでにしてゲイである <裏>」 348頁より)
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仕事もあるし、面倒臭いし、このシリーズでは「コメントなし」を貫いてきた。
が、最終回でもあるし、チョコっとだけ。

2012年の今、ジェンダーのボーダレス化は進んでいると思う。
橋本治のラジカル(根源的)な論からすれば、表層的かもしれないが。
このシリーズで紹介した橋本の論でも、男自身の“身体感(観)”が語られていたが、男がそれを“わがもの”にするには、ジェンダーのボーダレス化が必要だったのかなと。

『DIAMOND ONLINE』の宮崎智之の記事『「ロス婚」漂流記』では、美容費をめぐる「非対称性」という視点が面白い。
「女性の美しさには商品価値があって、男性にはない」という概念が、今までのままで在り続けるのか否か? ということだ。
ま、男女差は本質的なもんだから、そうそう既成概念が変わっていくことは考えにくいし、日本人のセクシュアリティの問題が根源的にどうのこうのなるとは思えないんだけど、、、それでも。
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橋本治の Favorite Album、『PANTAX WORLD』から「マーラーズ・パーラー」(↓)。
私のブログのアクセス解析してると、いまだに「マーラーズ・パーラー」という検索キーワードがよく出てくるどころか一番多い。
歌詞を知りたいんだろうけで、嬉しのやら虚しいのやら複雑な気分。。。
この曲と橋本治の深い関わりについては、2007年に書いた記事をご参照のこと。

マーラーズ・パーラー/パンタ


絶滅女類図鑑 (文春文庫)
橋本 治
文藝春秋

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