もっと恐ろしい風景に出会いました。
鉱山跡。
北海道には無数にあります。
しかし、このあたりの日本海側の町って、主に漁業、にしん漁で栄えた町というイメージばかりで炭鉱と聞いてもピンときません。
町から海沿いを10キロほど北上し(ひたすら牧草地がひろがる)、そこから右折して内陸へ、さらに10キロほどいく。
集落らしいものが一つもない。さすが道北。
あきらかに道央とは違う。さびしい。
(本州の人から見たら一緒かな)
いずれこの先行き止まりになるこの道が、どうして存在しているのかすら分からない。
牧草だった風景は、次第に野菜畑になり、それも消え、森になった。
そしてカーブを超えて突如、
巨大なネズミ色のカタマリ。
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もう昨日から、やめてくれ、
ホントにそう思った。
北海道がデッカイのは良いが、なんだか「スケールのデカさ」を踏み違えている。
膨張を続けるこの宇宙のどこかから、ひずみが生まれ始めてるならぜったいこの町からだ。
「□ □ 鉱 業 所」
って看板があって(上2文字は読めない)
その漢字のデザインが、いかにも60年代。
リアル。
炭鉱とは石炭を掘る所らしいけど、実際にどういう作業をしているのか、全然知らない。
考えてみたら、なにも分からない。
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恐るおそる近づいて、
中を撮る。
なにやら、天井が ろ過装置みたいなカタチになっている
でも、これを見ても尚、石炭がどんなふうに作られるのか、俺にはさっぱりわからない
作る?
だいたいが、石炭なんてものは、掘った時点でどういうカタチをしていて、その後どういったカタチとなって市場に出回るのか、
そんなことすら知らないのだ。
だめだ。
建物の中に、古いアルトが置かれていました。
でも、建物よりはずっと新しいアルトです
このアルトは、世界中の使い倒されて廃車になったアルト達の中で、もっとも幸せなアルトです。
使い物にならなくなってからのクルマの人生としては、最高に輝かしい使われ方です
廃墟の装飾品として、この上ない効果をもたらしているように見えました。
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これはもうあれです。
天空の城ラピュタのやつです。
その辺に転がっているコンクリートの塊が、あのケガを追ったロボットの腕に見えてきます。
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団地が軒を連ねます。
夕張のそれは、まだわずかずつでも人が住んでいて、まだ辛うじて生命を感じ取ることが出来ます。
でも、これは本当に廃墟です
入ってみたいと思いました。
でも、一人では無理でした。
情けないことに、ここにきてビビっているのです
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こんな立派な小学校の廃校がありました。
つい最近まで使っていたんだろうな、と思わせるキレイな学校でした。
なんだか少し嬉しい気持ちになりました。
その一方で、
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こんな救いようのないほど朽ちはてた学校もありました。
そのとき、道路を通った商用バンが、停まりました。
これはマズいな、と思い、
3秒ほどの間、言い訳を考えて一人で脳内でロープレをしました
町役場の人か、パトロールの人か、なんかそういう人間だろうなと思ったのです
向こうが話しかけてくる前に、謝りました
すると、向こうは、「いえ、私はここに人間ではありません」。
「地図を作っているんです」
と、クルマをよく見ると、
「ZENRIN」の文字。
いつもお世話になってます
しかし・・・こっ、こんなとこまで調査するのかァ
聞けば、廃墟・廃道マニアが高じて今の仕事に就いたらしい
「この辺は、5年前に調査に入ったときから何も変わってません。」
とのこと。
廃墟の話もいいけれど、誰もいない不気味な廃墟で、人間と会話できるヨロコビをかみ締めていました(おおげさ
話もほどほどに、彼は仕事があるので次の地点へと行ってしまいました
また一人残された俺。
クルマに乗り込み、廃校を後にすることとしました。
廃校は、当然のようにその場に残り、空は誰のためにもならない快晴の天気でした
くわしくはこちらを参照。
↑こちらを読んで、ようやく分かります
あのネズミ色の巨大な建物は、いわば「駅」で、あの中に貨車を入れて、で、天井のろ過装置みたいなところから、ドバーっと石炭が落ちてきて、トロッコに詰まれるわけですね(これらの表現が決して適切ではないことを承知の上で、書いています)
鉱山跡。
北海道には無数にあります。
しかし、このあたりの日本海側の町って、主に漁業、にしん漁で栄えた町というイメージばかりで炭鉱と聞いてもピンときません。
町から海沿いを10キロほど北上し(ひたすら牧草地がひろがる)、そこから右折して内陸へ、さらに10キロほどいく。
集落らしいものが一つもない。さすが道北。
あきらかに道央とは違う。さびしい。
(本州の人から見たら一緒かな)
いずれこの先行き止まりになるこの道が、どうして存在しているのかすら分からない。
牧草だった風景は、次第に野菜畑になり、それも消え、森になった。
そしてカーブを超えて突如、
巨大なネズミ色のカタマリ。
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もう昨日から、やめてくれ、
ホントにそう思った。
北海道がデッカイのは良いが、なんだか「スケールのデカさ」を踏み違えている。
膨張を続けるこの宇宙のどこかから、ひずみが生まれ始めてるならぜったいこの町からだ。
「□ □ 鉱 業 所」
って看板があって(上2文字は読めない)
その漢字のデザインが、いかにも60年代。
リアル。
炭鉱とは石炭を掘る所らしいけど、実際にどういう作業をしているのか、全然知らない。
考えてみたら、なにも分からない。
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恐るおそる近づいて、
中を撮る。
なにやら、天井が ろ過装置みたいなカタチになっている
でも、これを見ても尚、石炭がどんなふうに作られるのか、俺にはさっぱりわからない
作る?
だいたいが、石炭なんてものは、掘った時点でどういうカタチをしていて、その後どういったカタチとなって市場に出回るのか、
そんなことすら知らないのだ。
だめだ。
建物の中に、古いアルトが置かれていました。
でも、建物よりはずっと新しいアルトです
このアルトは、世界中の使い倒されて廃車になったアルト達の中で、もっとも幸せなアルトです。
使い物にならなくなってからのクルマの人生としては、最高に輝かしい使われ方です
廃墟の装飾品として、この上ない効果をもたらしているように見えました。
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これはもうあれです。
天空の城ラピュタのやつです。
その辺に転がっているコンクリートの塊が、あのケガを追ったロボットの腕に見えてきます。
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団地が軒を連ねます。
夕張のそれは、まだわずかずつでも人が住んでいて、まだ辛うじて生命を感じ取ることが出来ます。
でも、これは本当に廃墟です
入ってみたいと思いました。
でも、一人では無理でした。
情けないことに、ここにきてビビっているのです
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こんな立派な小学校の廃校がありました。
つい最近まで使っていたんだろうな、と思わせるキレイな学校でした。
なんだか少し嬉しい気持ちになりました。
その一方で、
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こんな救いようのないほど朽ちはてた学校もありました。
そのとき、道路を通った商用バンが、停まりました。
これはマズいな、と思い、
3秒ほどの間、言い訳を考えて一人で脳内でロープレをしました
町役場の人か、パトロールの人か、なんかそういう人間だろうなと思ったのです
向こうが話しかけてくる前に、謝りました
すると、向こうは、「いえ、私はここに人間ではありません」。
「地図を作っているんです」
と、クルマをよく見ると、
「ZENRIN」の文字。
いつもお世話になってます
しかし・・・こっ、こんなとこまで調査するのかァ
聞けば、廃墟・廃道マニアが高じて今の仕事に就いたらしい
「この辺は、5年前に調査に入ったときから何も変わってません。」
とのこと。
廃墟の話もいいけれど、誰もいない不気味な廃墟で、人間と会話できるヨロコビをかみ締めていました(おおげさ
話もほどほどに、彼は仕事があるので次の地点へと行ってしまいました
また一人残された俺。
クルマに乗り込み、廃校を後にすることとしました。
廃校は、当然のようにその場に残り、空は誰のためにもならない快晴の天気でした
くわしくはこちらを参照。
↑こちらを読んで、ようやく分かります
あのネズミ色の巨大な建物は、いわば「駅」で、あの中に貨車を入れて、で、天井のろ過装置みたいなところから、ドバーっと石炭が落ちてきて、トロッコに詰まれるわけですね(これらの表現が決して適切ではないことを承知の上で、書いています)