Skb-RS ~ロードスターはじめました~

北海道でロードスター(NB8C)と
デミオ・スポルト(DE5FS)を放し飼いする日記。

SOHC

2011-08-08 00:51:34 | Weblog
ビートの後継車を開発中ということで、自ずと期待も高まるところ。

いくつかの雑誌によれば、既にミドシップレイアウトで開発中、だとか

軽自動車より少し大きいリッターカークラス、などという噂も出てきている。


こういう、初期のザックリした情報というのは、案外当たっているものだ。
あえてメーカーから流しているかも知れない。



ホンダっぽい、マニアっぽい、ムダな部分に存分にカネをかけるようなクルマに仕上げてほしい。
その意味で、本当のビートの後継であってほしい。

ターボをつけないで64馬力を出すような、ムダなコダワリがビートにはあった。

そのこと事態はムダのようでも、スポーツカーにはそういうコダワリがあってほしいものだ。


たとえば、既存のエンジン、シャシーを流用して、FFで屋根だけ空くクルマを急造して、
それで「ビート後継」なんてことになったら、俺はたぶん憤慨するw

例によってエンジンはSOHC VTECになるのだ。



ホンダの小型車は、初代のフィットが当たって以降、軒並みSOHCを貫くのだけど、
果たしてこれはどうしてなのだろうか、数年来の謎だ。


そもそも、DOHC(ツインカム)というのは、最初はレーシングカーなどの技術で、
1960年代に、高額なスポーツカーに用いられたような技術だった。
ホンダが日本で最初に市場に持ち込んだのだ。

その後、70年代後半頃から、DOHCは高性能の代名詞として、
スポーツカーや高級車から順に広まっていった。

90年代には、ほとんど全ての乗用車がDOHC化された。

それが、今になってホンダにとってお家芸ともいえるDOHCをあえてやめて、
SOHCで行く。
その理由とは何なのか。

フィットRSやCR-Zでも、SOHCなのだ。
「VTEC」とだけ聞くと、ホンダのスポーツエンジンかと思ってしまうんだけど、
可変バルブタイミングなのは現代の自動車においては、必須の技術で、むしろSOHCの点が他社より劣る。

フィットハイブリッドに至っては、吸気1排気1バルブのみ。
つまり4気筒で8バルブ。



理由としては、低燃費とコスト削減。軽量化。
バルブタイミングとリフト量を連続可変するなどして、電子制御で極めて低燃費なエンジンとなっているのだから、
あえて重量とコストをかけてDOHC化する必要は薄いかも知れない。
DOHC化して高回転が伸びるようになるとしたところで、CVTでトルクを重視した加速をプログラムすれば、
それも意味を持たない。


そんな感じで、SOHCでも十分という理屈。

それは分かる。


ところが、その一方でプラグは1気筒あたり2本。

ツインカムの利点の一つは、カムが中央に1本ではなくて、左右に2本に分かれていて、スパークプラグを自由な位置(中央)に配置できることがある。

こうすることで、効果的な爆発を得られる。

SOHCでは、これが出来ないため、ナナメらせた不自然な姿勢でプラグが配置される。

ホンダのSOHCでは、これをプラグを2本にすることで対応している。



今後、自動車のエンジンは、直噴化や高圧縮化、より進んだ希薄燃焼が、これまで以上に広がっていきそうだ。
マツダのSKYACTIVでは、ピストンにくぼみを設けることで、より効率的な爆発を促すよう設計されている。

この領域になってきたとき、
それでもSOHCにメリットがあるのだろうか。


どうしても、疑問だ。


それでもなんでも、「VTEC」と付けば、高性能タグが貼られてしまえるあたりが、
VTECのスゴさというか、ホンダの上手さ(ズルさ)というか。



俺が古い考えなのかもしれないけど、
VTECかどうか、っていうよりもDOHCでないことのほうが、
どうしてもヘボいなぁ、と思ってしまうのです。

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