Skb-RS ~ロードスターはじめました~

北海道でロードスター(NB8C)と
デミオ・スポルト(DE5FS)を放し飼いする日記。

Skb-RSとは・・・

旅3  廃墟めぐり

2006-07-06 23:32:12 | Weblog
もっと恐ろしい風景に出会いました。

鉱山跡。
北海道には無数にあります。


しかし、このあたりの日本海側の町って、主に漁業、にしん漁で栄えた町というイメージばかりで炭鉱と聞いてもピンときません。


町から海沿いを10キロほど北上し(ひたすら牧草地がひろがる)、そこから右折して内陸へ、さらに10キロほどいく。
集落らしいものが一つもない。さすが道北。
あきらかに道央とは違う。さびしい。
(本州の人から見たら一緒かな)


いずれこの先行き止まりになるこの道が、どうして存在しているのかすら分からない。

牧草だった風景は、次第に野菜畑になり、それも消え、森になった。

そしてカーブを超えて突如、






巨大なネズミ色のカタマリ。




もう昨日から、やめてくれ、



ホントにそう思った。
北海道がデッカイのは良いが、なんだか「スケールのデカさ」を踏み違えている。



膨張を続けるこの宇宙のどこかから、ひずみが生まれ始めてるならぜったいこの町からだ。


「□ □ 鉱 業 所」

って看板があって(上2文字は読めない)
その漢字のデザインが、いかにも60年代。



リアル。





炭鉱とは石炭を掘る所らしいけど、実際にどういう作業をしているのか、全然知らない。
考えてみたら、なにも分からない。








恐るおそる近づいて、







中を撮る。







なにやら、天井が ろ過装置みたいなカタチになっている

でも、これを見ても尚、石炭がどんなふうに作られるのか、俺にはさっぱりわからない












作る?


















だいたいが、石炭なんてものは、掘った時点でどういうカタチをしていて、その後どういったカタチとなって市場に出回るのか、

そんなことすら知らないのだ。

だめだ。



建物の中に、古いアルトが置かれていました。
でも、建物よりはずっと新しいアルトです

このアルトは、世界中の使い倒されて廃車になったアルト達の中で、もっとも幸せなアルトです。
使い物にならなくなってからのクルマの人生としては、最高に輝かしい使われ方です
廃墟の装飾品として、この上ない効果をもたらしているように見えました。







これはもうあれです。



天空の城ラピュタのやつです。



その辺に転がっているコンクリートの塊が、あのケガを追ったロボットの腕に見えてきます。









団地が軒を連ねます。


夕張のそれは、まだわずかずつでも人が住んでいて、まだ辛うじて生命を感じ取ることが出来ます。

でも、これは本当に廃墟です

入ってみたいと思いました。

でも、一人では無理でした。
情けないことに、ここにきてビビっているのです






こんな立派な小学校の廃校がありました。
つい最近まで使っていたんだろうな、と思わせるキレイな学校でした。
なんだか少し嬉しい気持ちになりました。

その一方で、



こんな救いようのないほど朽ちはてた学校もありました。


そのとき、道路を通った商用バンが、停まりました。


これはマズいな、と思い、
3秒ほどの間、言い訳を考えて一人で脳内でロープレをしました
町役場の人か、パトロールの人か、なんかそういう人間だろうなと思ったのです


向こうが話しかけてくる前に、謝りました
すると、向こうは、「いえ、私はここに人間ではありません」。

「地図を作っているんです」

と、クルマをよく見ると、
「ZENRIN」の文字。





いつもお世話になってます
しかし・・・こっ、こんなとこまで調査するのかァ

聞けば、廃墟・廃道マニアが高じて今の仕事に就いたらしい

「この辺は、5年前に調査に入ったときから何も変わってません。」
とのこと。

廃墟の話もいいけれど、誰もいない不気味な廃墟で、人間と会話できるヨロコビをかみ締めていました(おおげさ




話もほどほどに、彼は仕事があるので次の地点へと行ってしまいました
また一人残された俺。

クルマに乗り込み、廃校を後にすることとしました。

廃校は、当然のようにその場に残り、空は誰のためにもならない快晴の天気でした











くわしくはこちらを参照。


↑こちらを読んで、ようやく分かります
あのネズミ色の巨大な建物は、いわば「駅」で、あの中に貨車を入れて、で、天井のろ過装置みたいなところから、ドバーっと石炭が落ちてきて、トロッコに詰まれるわけですね(これらの表現が決して適切ではないことを承知の上で、書いています)














小旅行2  カーグラ勉強会

2006-07-05 23:51:37 | Weblog
今回ここを訪れた大きな理由の一つは、これです。

ここの家には、カーグラフィック誌が、1969年から今月号まで、全部あるのです。



読み始めたら停まらないわけです。



1泊じゃ全く足りません。
1泊で足りちゃ、二玄社にだって申し訳ありません


写真で見えるように、初代RX-7の登場も、日産MID4の情報も、全部ここで見ることが出来る。





(企業の広告ですが、もう古いやつですから、載せてもいいですよね?)


「クルマの主流を変える、ロータリーのマツダ」・・・










泣かせます。。。












こんな広告もありました







「日本初の、タイヤのプロの店!」
という見出し。

タイヤショップ YATO










ぉお!矢東タイヤじゃないですか。

毎号、OPTION誌に広告出てます

友達の黒アクセラも、青アクセラも、ここでタイヤホイールセットを購入してます


それにしても、60シリーズ新登場!はいいのですが、

めちゃくちゃ高価じゃないですか?
1本28000円・・・





いくら60タイヤが当時は凄かったと言ったって、物価違うのに28000円?
今の感覚なら10万円くらいなんじゃないでしょうか




すごいですねェ












知らないホイールブランドがたくさんあるのですが、


ENKEIと
ハヤシ


は、本当に昔っからあるんですね
意外なことに、他の広告でもワタナベは見ることが出来ませんでした。






こんな風に、古い記事を読んでると、時間がいくらあっても足りません。





「日産新型車プリメーラ―――オースターの後継機種―――」



などという見出しを見てしまうたびに、記事に目を通さなくてはならなくなります


なるほど、プリメーラはオースターの後継だったのですね
小さい頃の絵本にオースターは載ってるのですが、




オースターも
スタンザFXも
リベル・タ・ビラも

まったく同じカタチで、







さらにローレルスピリットに
サニーに、
ラングレー

と、
ほとんど同じカッコした小型セダンが
日産のページにひしめきあっていて、



なおかつどれもカッコヨクナイから(幼少期の主観)w
これらを記憶するのにすごく苦労したのをよく覚えています









でも、違うのです


今回、本当に探すべき記事は、


96年のファミリアのマイナーチェンジに関する記事なのです。
それとロードスターと。


ロードスターに関しては、現在でもいくらでも情報は得られますが、BHファミリア後期となると、
もう情報なんて無いに等しいのです。

せめて、発売当初はどんな評価のされかたをしてたのか、くらい知ってみたいと思ったのです







ところか










96年11月号に、確かに「ファミリアマイナーチェンジ」の記事はあったのですが
片面1ページだけ
「ハッチバックはごく平凡なスタイルに逆戻り。依然、販売の主体はセダン。
新たに1300ccエンジンを追加し、1500ccエンジンは大幅に改良。」

という簡単な記事だけなのです。



ならば、と


94年の、BHファミリア前期の登場時の記事を読んでみましたが、
ここでは1500ccの動力性能、シビック、サニーとの1500同士での比較、に終始し、
結局、トップグレードたるインタープレーX 1800DOHC については誰も何も書いてくれていません。
このグレードの存在意義の無さを無言のうちに感じ取れるだけです



そういうわけで、多くの部分を共有するランティスの記事です


ランティスって、こんなに良いクルマなの??

っていうくらい、誉めちぎられてます
ここまで誉めちぎられているので、きっとファミリアとは別モンなんだな・・・
という思いばかり強くなってしまいました。

パワートレーンも足周りも、ほとんど近いらしいのですが・・・。


抜粋すると
「谷田部のテストコースで計測した際も、シフトアップの回転を上げれば上げるだけデータは向上し、結局各ギアをリミットまでホールドした時に0-400m:16.0秒という予想外の好データを記録した。これは先月テストしたセリカSS-Ⅱをわずかに上回るもので、2L自然吸気エンジンとしては、CGテスト史上最速なのだから恐れ入ってしまう。」


「ボディ剛性の高さが確かに功を奏しており、タイアの発する音から予想されるよりはるかに弱い衝撃しかドライバーには伝わらず、いわゆる突き上げ感はほぼ皆無、フロアに伝わる振動も、このクラスでは最も少ない部類に入る。テスト車のカタログ重量は1210kgにすぎないのだが、我々の持つ電機式重量系で確認するまでは実はもっと重いのでは、と疑わせたくなるほど、総じて重厚でフラットな乗り心地といえる」


だそうです。


もはや、ファミリアとは全く別の車と思ったほうが良さそう。


ちなみに、このランティスは日本初の「安全ボディ」車で、
この直後に発売されたファミリアも、安全ボディを獲得しているそうです

道北小旅行Departures

2006-07-05 22:45:27 | Weblog
こうやって、写真でみると、実に牧歌的な風景で、

このクルマの模範的な使い方をたしなんでるんだな、と




我ながら思うのですが、






この場に実際にいたら、



これ、






めっちゃ怖かった・・・

めっちゃ怖いんですよ、これ



幌開けるの、めっちゃ勇気要りましたよ



だけど、

撮らないわけにいかないじゃないですか、その風景を前にして。





まずですね、この風車が ウォンウォンと

音を立てて周っているわけです。
羽が風を切る音なのか、システム的な音なのか知りませんが、空から



ウォーン・・・ウォーン・・・と


聞こえてくるわけです。




こんな風に、国道から眺めるぶんにはいいですよ




でも、

真下に行くと



普通に道路の上を羽の先端が通ってるんですね


もしあれが落ちてきたら、
どうなるんだろう?

と一瞬考えたらすぐに答えが出ました。










即死です。










それも怖い理由の一つではありますが、


そうじゃないんです。






まァとにかく異常にデカいんです。
なんだろう、発電用の風車の平均的な大きさなのかもしれません。


だけど、どう考えてもデカいんです。
広いノッパラに、とてつもなくデカい風車。それが無数に並んでるのです。

キモチワルイのです。


なんでだろう・・・。






たぶん、風車とか関係ないな。


誰も居ないのに、こんなデカいモノがあるのは、怖いってもんだ。


そうそう、
前に夜中に苫小牧港をうろうろしていると、

並んでる倉庫をいくつも超えて、最後に大きい建物で道が行き止まりになってて
なんでだろーと思って


見上げたら






巨大なタンカーだったんですね。



誰もいなくて、

真っ暗で




巨大な、本当に巨大なタンカー。端が見えないくらい。

理由は分からないけど、めちゃくちゃ怖かった・・・



きっと、高層ビルだって、周りに人がたくさんいて他のビルもたくさんあるから良いのであって、




こんなノッパラにいきなり、都庁だ、京王だ、安田だ住友だ、って高層ビルが並んだら、
絶対怖いと思いますよ



そんなことを考えながら、そう、今回は1泊2日の道北某町への旅。

オープンで海沿いを走らせ





目的地、着。

従兄弟のおじさんの家です。
ライダーハウス的なとこを営んでます















宵の明星

2006-07-04 00:06:51 | Weblog
今日、会社から帰るとき、西のほうの山を見ると、赤く燃え上がるように染まっていました。












山火事




ではなく、






夕焼けによって、雲が真っ赤に染まり、山がそれを映しているようでした


7時半を超えた時間だったのに、

なんだか気持ち悪かったです。





核実験でもしたのかというくらい、


縁起でもないことを考えてしまいました。




ところで、一昨日、国道で古いジャガーとすれ違ったのですが、





昨日、一昨日は、
赤平クラシックカーフェスティバルだったのですね
一昨年、一回だけ行きましたね


あんな古いジャガーに、大人四人が窮屈そうに乗ってました。

ものはいいよう

2006-07-02 00:05:22 | Weblog
「モノは言いよう」





という言葉が、最近、お気に入りだ。




便利な言葉。








っていうか、すごく便利な考え方だと思う。






良くも悪くも、「ものはいいよう」



責任を転嫁も出来る、よくない言葉。





だけど、結局これの連続だよな。

言い様によってなんぼでも、「成果」を出した気分にもなれるし、悪いことしかしてない気分にもなる。



ようは、そういう言葉に踊らされないで、本質を見抜きなさい、って



これも「言いよう」。