ユーモア・サスペンス・ミステリー。36歳の天涯孤独の平凡なサラリーマン平田正也。霧の夜の殺人という理想的な殺人、「切り裂きジャック」にあこがれ霧のカーテンが視界を遮った夜いよいよ実行の時が訪れたと出かけたのだが…。今日の会議中、社員の小浜一美に悪態をついた会社顧問桜田に、平田は怒りを覚えたのだ。「殺してやる!」酔っ払った桜田を待ち伏せしていたが、何者かに桜田は殺されてしまう。そして翌日、一美が行方不明になり、さらに犯人らしき人物から謎の電話が平田へかかるように・・・。切り裂きジャックになり損ねた男の近くで起こる連続殺人事件の謎を伯父の死の謎を探るべく新入社員として乗り込んできた桜田の姪妙子と探偵コンビをユーモアとペーソス溢れるドタバタが展開される。新型コロナウィルス感染防止のため図書館が使えないため家に有った未読の文庫本。読んだのは平成3年版、39刷のベストセラー小説だったのだろうが、リアル感感じられない筋書きでスラスラ読めたが暇潰し程度にはなりそうという感想でした。
1984年9月角川文庫刊
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