読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
忘れない為の備忘録です

永瀬準介著「殺し屋の息子」

2022-10-09 | な行
引退刑事と元極道が「平成の刀狩り」に封じた過去が、裏社会に血の嵐を巻き起こす。昭和のオヤジ二人。冷血善次郎と名を馳せたケンカ極道・明石善次郎は出所後に元舎弟の安田を嬲り殺し現金1億円を奪って逃走。刑事を定年退官した藤原勝巳(62歳・警備会社勤務)に元部下の坂口(警視庁刑事部捜査一課課長)から明石を殺してくれと依頼が。藤原は断るが今度は元不倫相手の部下橘沙耶子(公安部係長)から明石を殺せとの依頼。藤原と坂口は新宿署時代に明石とズブズブの関係で拳銃の摘発で功績上げ出世した過去がある。極道も恐れるギャグ集団"ゼウス"の山王と新規事業を起こそうとする若者、南部洋介(29歳ギャング集団ゼウス、高校中退・前科一犯)と一之瀬賢斗(元大手化学メーカー研究員、東大大学院卒、遺伝子工学専攻、児童養護施設出身)が絡み、話が展開される。前半は話が飛び読みにくいなぁ~、と感じていたが、中盤以降は一気。疑問のあれもこれもそれも回収され、果たして息子は誰か、過去の事件事柄の真相が明らかになるクライムエンタメミステリーでした。
2022年6月中央公論新社刊 



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 乗鞍岳·剣ヶ峰 | トップ | 堂場瞬一著「小さき王たち ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

な行」カテゴリの最新記事