毒島シリーズ第3弾。元警視庁捜査一課刑事が今は作家をしながら週1回技能指導員として事件に関わり続ける・毒島真理。
保守系の刊行物で有名な出版社に、何者かが火を放った。公安一課の淡海奨務は、左翼集団の犯行とみて捜査を開始する。そこで出会ったのは同じく事件を追う作家兼業の名物刑事・毒島真理。虫も殺さぬような風貌とは裏腹に、毒島は容赦ない口撃で犯人を徹底的に追い詰める。淡海はその姿にたじろぎつつも、行動を共にすることに。間もなくネットに公開された「急進革マル派」を名乗る過激派の声明。果たして事件は大量殺人の予兆なのか。左翼のリーダーを探すこととなった公安の淡海と毒島、ブラック企業の自殺者・大学構内の殺人・沖縄辺野古基地へ最後のどんでん返し迄毒島の毒舌が冴え左右の思想に対する描き方には賛同しかねるが「刑事としての勘は抜群、捜査手法は鉄壁」でかつ「皮肉を言わせれば日本一、毒舌に至っては天下一品」のキャラは楽しめる。
2022年7月幻冬舎刊
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