読書備忘録

私が読んだ本等の日々の
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中山七里著「能面検事の死闘」

2023-12-19 | な行
シリーズ第3弾。南海電鉄岸和田駅にて無差別殺人事件が発生。7名を殺害した笹清政市(32)は、その場で捕らえられ自らを"無敵の人"と称するに至る。数日後、大阪地検で送られて来た郵送物が爆発、6名が重軽傷を負った。被疑者〈ロスト・ルサンチマン〉は笹清の釈放を求める声明をだして来た。事件を担当することになった能面検事こと不破俊太郎一級検事は、取り調べ調査の過程で自らも爆破に巻き込まれる・・・。連続爆破事件は止められるのか?〈ロスト・ルサンチマン〉の真の目的は何なのか?棄民と司法の対決が始まる。社会への不満を動機とした無差別残虐殺人とその犯人に対する復讐を行うためのテロと殺人。惣領美晴と不破検事のやり取りは少々マンネリで目障りな感じだが能面を際立たせる為には仕方がないのかと思う。最後のシーンで何事も能面でものに動じない不破検事も悲しい顔を見せる初めてのシーンで人間検事を見た思い。
2023年5月光文社刊 

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