パニック小説『炎の塔』『波濤の城』『命の砦』につづく神谷夏美シリーズ第4弾。夏美のギンイチ移動の前日談。近年予想される首都直下地震に備えて設立された銀座第一消防署。日本中の精鋭を揃える最強の消防軍団だ。今回、新隊員を選抜するため、全国からエース級の若手30名が3カ月間の研修に招集された。メンバーのうち女性はふたり。そのひとりが神谷夏美だった。体力も技能も劣る夏美がなぜ選ばれたのか? 脱落率は91%。一歩間違えれば、自分の命だけでなく仲間の命も奪いかねない極限状態の中、鬼教官の容赦ない訓練についていけない夏美は、研修生たちに一刻も早く辞めろと迫られる。課せられがた最終設問「海で母親と恋人とボートに乗っている、突然海が荒れ、二人が同時にボートから落ちた、どちらか一人しか救えない、お前ならどうする」の質問にどう答えるのが正解か?そんな中、大規模なマンション火災が起こり夏美たちにも出動命令が・・・
結末結果が解っている展開だったが落ちこぼれの夏美どうやってクリアーしたのか、中々面白く読めた。
2023年11月祥伝社刊
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