「店長がバカすぎて」の続編。前作より3年後、主人公の谷原京子は、「武蔵野書店」吉祥寺本店の正社員になり、九州の転勤から帰りレベルアップした山本猛店長が今回もイライラさせる。今回も登場人物の特異なキャラクターに呆れて、笑ったが続編では「ムカムカ」感が少し残る展開。「書店あるある」の出来事も新しさは見当たらず前作よりダウン。コロナ禍に新メニューに取り組む親父さんがガンバっているのがよかった。だが、ネットで読めて何でも手に入る現代、小説と書店の未来を、仕事の意味を、生きる希望を改めて考えさせられた。
2022年9月角川春樹事務所刊
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