2016年3月12日(土)、熊本市国際交流会館で、国際ボランティアワークキャンプinASOの10周年の記念イベントを開催しました。
オープニングは、ボラキャンが始まるきっかけとなった芦北での全国高校ユネスコ研究大会に実行委員として参加していた2人のOGとその仲﨤の皆さんによるボラキャンのテーマソング「キセキの旅」に合わせたダンスです。参加者と一緒に七色の紙で印刷されたプログラムを揺らすながら、ボラキャンの未来へ「さわやか風」を吹かせました。 お子さんもダンスに加わり... ボラキャンの長い歴史をココでも感じることができました\(^O^)/
そして、第1回のボランティアセミナー(正確には、上記芦北での研究大会、2005年の全国ボランティアフェスティバルでも)からご参加、ご指導をいただいている昭和女子大学グローバルビジネス学科教授 興梠寛先生によるご講演でした。ご講演のテーマは、「ボラキャンの10周年と未来へ」でした。
ボラキャンスタートのきっかけは、第1回ボラキャン(国際ボランティアセミナーとして開催、2006年11月11,12日)の後、3月に亡くなられた故榊定信先生との出会い、榊先生の思いから始まった活動だったとのことです。榊先生は、高校生の心に寄り添うカウンセラーで、困っている悩んでいる子どもたちに徹底的に寄り添い、誰もひとり取り残されることがないことを目指されました。
そして、人と社会をつなぐコーディネーターであり、社会を変える情熱を持ったファシリテーターでした。
そんな榊先生は、机上の学習ではなく、水俣・土呂久の公害被害者に学び、社会的差別と闘う人々に人権の尊さを学び、戦争被害者の視点から平和教育を学び、自律した市民ボランティアや地球人になろうと社会実践を重んじられました。
興梠先生が魅せられた榊先生の言葉があったそうです。 それは、「辺境から中央を撃つ」です。 ふる里に生きる誇りを学ぶことの大切を鮮烈に表しています。
このような出会いの中、榊先生が、全国高校生ユネスコ研究大会が終了することから、高校生の生きるチカラを育む機会が、また一つ減ることを危惧して、第1回国際ボランティアセミナーが開催されたのでした。 ただ、セミナーの中味は、榊先生の本意に着いていけない高校生たちがストレスを感じていました。多くをやり残した感、準備不足... 高校生実行委員たちはお飾りの当日参加だったのでした。
そんな高校生たちが、榊先生が亡くなられた後に、自分たちで国際とボランティアを学び機会を作りたいということで、熊本のNPOが中心となって支援し、国際ボランティアワークキャンプの名前の下に第2回目の大会がスタートしたのでした。
このようにした高校生の生きるチカラを育んできたボラキャンへの今後の期待は、次のようなことです。
・高校生が高校生のボランティアコーディネーションを行う。
・心の居場所(アジール)の開設 → スマイルステーションを常設し、タマリバにする!
・社会課題へ立ち向かうユースワーカーの人材養成
....の場に発展させていく。
今後、さらに、私が変わる、社会が変わる
学びの世界に変化を起こそう!
Make a difference.
そして、一つの大きなテーマとして、SGDsがある。国連が昨年定めて、持続的な開発目標である。
17の大きな目標... 大きな目標は、だれひとり置き去りにしない世界を目指して!
今、世界の問題は、私たちの身近につながっています。 ボラキャンでは、いつか、このテーマを考えて開催していければと考える...