オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

立ちそば/越後十日町そば『がんぎ』& 立喰そばうどん『なかむら』

2023年11月11日 | ├蕎麦・うどん
1が4つ並んだ11月11日は…
・ポッキーの日
・チンアナゴの日
・靴下の日
・恋人たちの日
・一人旅の日
等々、一年の中で記念日の制定が多い日
※10月10日や8月8日と上位を占めています
 
その最も新しい記念日が、
人が立ち並び、うどん・そばを立って食べている光景をイメージできることから「立ち食いうどん・そばの日」なんだとか(2022年登録)


 
今や椅子の設置が普及し、腰を据えて食べられる店が多いのは大変ありがたいものの、立ち喰いという独特のスタイルが好きな自分としては、そんな店構えが減りつつあって悲しいこの頃
 
こんな日に因んで、応援がてら食べ歩いた2軒を蔵出しがてら紹介したいと思います
(同日にハシゴしたため、「一人旅の日」にも因んで長い中継ぎがありました)
 

まずは…

【1.越後十日町そば『がんぎ』三田店】

<弁当屋さんが母体の立ち食い店てす>
 
憂鬱な定期検診を終えて、足取り軽やかにJR田町駅界隈に向かったところ、どの店もランチタイムに備えて忙しい雰囲気
 
あの日は行きつけの「蕎麦一心たすけ」を素通りし、ちょっと冒険🏴‍☠️しようと店内を覗き込んで突入したのが、越後十日町そば『がんぎ
 
 

<店頭右に券売機、左には本日のオススメ>
 
新潟は雪深い里、十日町
豪雪地帯はドッサリまとまった雪が降ると隣近所への行き来もままならないため、軒先を前に出し、さらに隣と軒を連ねることで軒下を自由に往来できる設えなんだそうです
 
その軒をさして『がんぎ=雁木』と呼び、都内であっても雁木の中でお客さんを迎えたい気持ちを込めて銘々したとのこと
(素晴らしいです!)
 


<店内大量の弁当がスタンバイ中でした>
 
うなぎの寝床のように細長い店内は、和風の設えにガチの立喰いスタイル🥢
もりそば・きつね・たぬき・かき揚げや丼セットをはじめ、きのこ・椎茸五目・カレー南蛮・納豆おろし、そして「にしん」と気になるお品書きが多い中、まだまだ猛暑真っ只中につき冷たいかき揚げそばを注文しました



<かき揚げそば(冷):550円>
 
新潟のお蕎麦が食べられるんですよね?
と改めて厨房の方に確認したのを思い出すと恥ずかしいのですが(笑)
がんぎのそばは、そば粉100%に寒天状の布海苔(ふのり)をつなぎに使い、小麦粉は一切使用しない「十日町そば」と呼ばれるもの(つまり「へぎそば」かと)



<天ぷらはザクザクと香ばしい口当たり>
 
ほのかに感じる海とそば粉の香り、そしてツルツル食感とノド越しにしっかりとした噛み応えのある、新潟ゆかりの蕎麦を手軽に堪能できました
 
立ち喰いとは云え「つゆ」にもこだわりがあり、もり(冷)かけ(温)で削り節と醤油を使い分け、独自のかえしを作って提供しているそうです
自家製麺にキリッとしたつゆがよく合う冷たい『もりそば』を食べましたから、次回はフンワリ香って色目も美しい温かい『かけそば』を注文したいと思います
 
 
ゴチソウさんでした
 

<肘をぶつけ合いながら呑みますかねb>
 
新潟は米処であり、銘酒の産地ですから日本酒がたくさんありました
日が落ちて仕事帰りにチョッと寄って、気軽に酒と肴を楽しみたい方にはオススメかもしれません(自分は飲めませんが:笑)
 
 
自分だけ美味しいものを食べるのは妻に申し訳なく、腹ごしらえも程々に
あの日は一日年休をもらい、このまま帰宅するのも勿体なくて少し遠出してみました
 

【2.稲城発信基地ペアテラス 稲城長沼駅】
久しぶりの単独行動だったので…
ふだん折り畳んでいる羽をビュンビュン伸ばして「推し活」でもしようと、お台場を守護する白い一角獣か、大人の夢を実現させた横浜埠頭のアレを見に行こうか目的地に迷ったものの、移動時間と人混みを考慮して断念
 
そこで決めたのが、JR南武線の稲城長沼駅
 
なんですが...

推し活
は人それぞれですから、
ここで語ったところで冗長的に長くなってしまうので別記事に書き起こしたいと思います
 
稲城市は大河原邦男氏の地元。
察しのいい方は分かると思いますが、駅前に佇むアレを見て、こちらで苦いアレを飲んできました☕
(記事を書き終えたら、リンクを貼ります)
 
 
暑い日だったので火照った🔥カラダが充分冷えるまで時間を費やし、駅反対側のこちらで締めくくり
 

【3.立喰そばうどん『なかむら』稲城長沼駅】

<駅前に店舗はこの一角しかありません>

創業1990年の「なかむら」は、JRの駅高架事業まで地上改札の真正面で営業していましたが、現在は北口にある現在の仮店舗で営業中とのこと。
店内は静かで時折、電車の発車音だけが聞こえてきました



<壁にかかったお品書き>

そば・うどんは、かけ・わかめ・きつね・たぬき・山菜・カレー・月見・天玉、そして潔く天ぷらはかき揚げ天一種類と、古き良きノスタルジックな立ち喰い店といったところ。
店外から先客の様子がうかがえ、店内5人も入れば一杯でしょうか、少々様子をみてから扉を開けて「天ぷらそば(温)」を注文しました。



<券売機もなく支払いは現金の受け渡し>

天ぷらは大き目な玉ねぎをメインに人参と干し海老を混ぜたかき揚げ
恐らく揚げ置きでしたが、衣の案配・揚げ具合もよく、ザクッとした食感を残し、玉ねぎの甘味ゴマ油の香りが口一杯に広がある味わいでした。



澄んだ返しは彩り・口当たりよく、鰹節と昆布の出汁が香り、そば・天ぷらと相性抜群
徐々にかき揚げ天の旨味が染みて実に美味しい一杯でした...

ゴチソウさんです


駅前に限らず、住宅街や路面にヒッソリ佇む、まだ見ぬ立ち喰い店があると思います
そこを通る人、目的として足を運ぶ人にとっては日常なくてはならない味ですから、こういった店舗がいつまでも続くことを切に願います。


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