オカシのキモチ

日々の昼ごはんとお菓子作り、
そして休日は散策という名の食べ歩き。
食いしん坊夫婦の備忘メモです。

小平ふるさと村

2018年04月10日 | ├ 東京都内
先日に次いで...東京都は小平市まで出掛けた時のこと


▲花見シーズンは咲き乱れて綺麗だと思います

西武新宿線「小平駅」を下車すると、メインイベントまで時間を持て余していたので小金井駅方面に少し戻って多摩湖自転車道(グリーンロード)を散策。
道中見かけた『小平ふるさと村』という歴史体験(?)施設に寄ってみました。



▲小平駅と花小金井駅のちょうど真ん中あたり

ここ小平は江戸時代初期の玉川上水の開通に伴い開発が行われた新田村落
古くは青梅街道をはじめ、東西に走る街道沿いには屋敷森に囲まれた農家が建ち並び、街道をはさんだ農家の南北には短冊型の畑が続いていたそうです。
そんな面影が徐々に薄れていく中、小平市は寄贈された旧小川家住宅玄関棟の他、4棟の建物を解体保管してきました。




それらを文化遺産として後世に伝えていくため、更に数棟の移築復元と建築をすることで平成5年5月に小平ふるさと村として開村したのが始まりです。


▲ふるさと村 案内図

もう少し大きな畑と水田でもあれば立派な農村風景といった印象で、村内は江戸初期から中期の建物を復元した開拓ゾ-ン、江戸後期の建物を復元した農家ゾ-ン、明治以降の近代ゾ-ンと分かれ、小さいながらも時代を追って見学できるようになっていました。



■旧小川家住宅玄関棟
旧小川家住宅玄関棟この建物は旧小川村及び小川新田村の開発事業の中心的役割を果たしてきた名主の小川家に代々継承されてきたものです。
創建時の棟札によって、この建物が文化2年(1805年)3月13日着工、同年5月25日に完成したことが明らかになりました。この玄関は主屋とは別棟として建てられ、主屋と廊下で接続していました。一般の名主宅に見られる形式とは異なり、小川家の格式の高さと江戸時代における当家の実力を示しています。
・市指定有形文化財第10号(平成5年3月1日指定)
・木造平屋建茅葺入母屋造り
・延床面積:36.99㎡
・旧所在地:小川町1丁目2370番地





■開拓当初の復元住居
開拓当初の復元住居この建物は江戸時代初期の小平開拓当初の農民住居を復元したものです。
小平の開発にあたって開発名主であった小川家に残る小川家文書(東京都指定有形文化財)によると「間口を広く、奥行きを狭く建て、建方は丸太の柱を掘立にし、藁または茅麦藁(かやむぎわら)等で屋根を葺き、細竹を編んだ床、あるいは籾殻(もみがら)、藁屑(わらくず)等を敷きその上に莚(むしろ)を敷く。木材は、桁・梁は松、柱は栗材を使用。外壁は茅、麦藁で囲ったもの」と記されています。
この住居は二人用の住宅で間口三間半、奥行二間の上屋の外側に、三尺の下屋(げや)がつくものです。古文書に従い古い工法や、かつて使われていたものと同じ材料(材種)を使用して復元したもので、当時の生活がうかがえる建物です。
・木造平屋建茅葺寄棟造り、葦壁
・延床面積:43.66㎡
・復元工事:平成3年5月~4年3月



■水車
水車明暦2年(1656年)小川村が開かれると、玉川上水から樋口一尺四方の分水をうけ、村の入り口で青梅街道の南と北の水路に分かれ、村の飲料水として利用されていました。享保年間以降に小川新田・大沼田新田が開かれると、その末流が村々の飲料水になりました。この分水には水車が盛んに仕掛けられるになりましたが、そのほとんどは自家用ではなく商売用として脱穀・製粉するためのもので、「上水記」によれば、天明8年(1788年)の調べで、玉川上水の分水にかかる水車は33か所にものぼりました。
・木造平屋建切妻杉皮葺
・延床面積:9.93㎡
・新築工事平成4年7月~11月
・水輪直径272㎝、軸断面16角形(けやき材)、杵2本(クリ材)、搗臼(つきうす)容量一斗張り(花崗岩製)、挽臼(ひきうす)一組(花崗岩製)、寄せ歯歯車(カシ材)
・胸掛水車落差80㎝、循環式で水量毎秒10ℓ




■旧神山家住宅主屋
旧神山家住宅主屋この建物は江戸時代後期と推定される時期に小金井から「廻り田新田」に移築されたものです。その際、間取りが広間型から喰違い四ツ間型に変更されました。したがって、江戸時代中期における武蔵野新田農家の特徴をとどめ、また後期にかけての移り変わりもよく示している建物です。
・市指定有形文化財第8号(平成4年3月27日指定)
・延床面積:127.85㎡
・旧所在地:回田町129番地
・解体工事:昭和54年2月~4月




■旧小平小川郵便局舎
旧小平小川郵便局舎局舎は明治41年(1908年)建築の和風建築で、わが国に現存する郵便局舎の中でも古いものの一つです。当初は集配業務を行い、また昭和初期からは電話交換業務も行っていました。和風平屋建、赤茶色の屋根、窓口は鉄格子、屋根の2か所に〒マークがあります。明治末期から大正期にかけての郵便局の様子を知ることができる貴重な建物です。
昭和58年1月まで地域住民に親しく利用されていました。
・市指定有形文化財第1号(昭和58年3月31日指定)
・木造平屋建、鉄板平茅葺入母屋造り
・延床面積:128.88㎡
・明治41年11月15日竣工
・旧所在地:小平市小川町1丁目2072番地
・解体工事:平成2年7月3日~



▲ケン玉に竹馬、面子に駒と親父達が盛り上がるアイテム満載です

自分が生まれる遥か前の建物群が、当時に近い姿で佇む様は何だか不思議なワケで…非日常的で静かな一時を過ごすことができました。

風情ある農家宅で食べられる名物の「小平糧うどん」がなかったのが残念ですが…
"昔はこんな生活をしてたのかな"とノンビリ妄想に耽るには持ってこいの場所でした(2018.4.8)



▲週末は御他聞に漏れずカレーライスw

今年が始まってちょうど100日が経過。
今も昔も時間の流れは一緒のはずですが...月日が経つのは早いものです。

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