窓際で在宅勤務のかたわら疾走する救急車のサイレンを聴くたび、自分が救急搬送されたのを思い出すこの頃
運ばれている方は病院へ無事搬送されただろうか?と心配が過ぎる一方、救急隊の方々は充分な休憩をとれているのか心配です。
救急隊員は具合の悪い人を猛スピードで運んでいるだけはなく、病状を聴き取って応急処置をした上で受け入れ先を調整しながら一分一秒でも早く搬送しようと常に緊張状態の中、昼夜問わず勤務しているのです
そんな彼らが水分補給、トイレ休憩にコンビニへ立ち寄ったことに「けしからん」「さぼっている」と通報されてしまう、非常に嘆かわしい昨今です...
屈強に見える彼らだって「人間」ですから喉も乾くし、腹も減るし、ましてコロナ禍にあって連日の出動が重なれば疲弊します。
クレームを入れる前に少し考えれば、どういった事態が分かると思うのですが、同じヒトとして非常に残念な気持ちになってしまいます
さて、8月も終盤。
▲梨羊羹:くれは製菓
北海道では気温が10℃台に下がって秋の気配を感じるようですが、関東地方の残暑はもう一踏ん張りといったところ、心身ともに一息付くお茶の時間に妻と半分コしてツマむ「お茶菓子」を前回に次いで蔵出しがてら紹介したいと思います
▼前回は洋菓子でしたb
【-1.お茶菓子あれこれ-】
■季節の和菓子 水羊羹
菓匠ささや <千葉県>
まずは季節柄、食べておきたい水羊羹。
千葉市を中心にイオン・ペリエ内に店舗展開している創業55年の菓子処「ささや」は北海道の契約農家から直送された大納言や小豆を自家炊きした餡子が定評で、以前も紹介したように団子・栗饅頭・餅・大福など様々な和菓子を製造販売。
こちらの水羊羹はキンキンに冷やすことでツルンとしたのど越しよろしく清涼感のある上品な味わいでした。
■BENKEIもちっとどらやき
boulangerie BENKEI ブーランジェリーベンケイ
昨年末に買った「年越しセット」の割引クーポンを握りしめ、週末の運動がてら長い距離を歩いて通う「アンティーク」系列のベーカリショップが手掛けるどら焼きは程よくモチっとした口当たり。
しかしながらサイズも餡も控えめで、あんパンも作っているパン屋さんならではの美味しさが今一つの印象でした...
■薩摩いこ餅
薩摩郷土菓子本舗『竜乃家』<鹿児島県>
地域同士を結び付けるよう全国に点在する「わくわく広場」で何気なく手にした「いこもち(漢字では煎粉餅)」は、鹿児島では江戸初期から祝菓子として伝わる郷土菓子(大河ドラマ「西郷どん」にも登場しましたね)
基本的に餅米の煎り粉を砂糖湯でこねるシンプルな製法のため、店によって色・風味・香ばしさ・弾力などの違いがあるそうですが、またとない素朴な味わいは日本茶に合うお菓子でした。
■雲平
杉山壽山堂<秋田県>
以前紹介した「お福わけ餅」を手掛ける秋田銘菓『元祖秋田諸越』で有名な杉山寿山堂の創業は、何と1705年。
米どころ秋田の餅米を砕いた餅粉に黒胡麻と砂糖と混ぜ合わせて練り、外側がギザギザとナルトのように象った井出達ながら、モチモチとした柔らかさを残した口当たりは餅菓子に近い上品な味わいでした。
■南蛮焼
御菓子司中里<東京都>
1873年に創業し、昭和初期に三代目店主が考案した銘菓「揚最中」は手土産に長く重宝され、是に並ぶとされる「南蛮焼」はモッチリと柔らかい生地に「おぐら餡」を挟んだもの。
小豆の風味を活かした上品な甘さの餡に、黒糖の優しい香りが鼻からフンワリ抜ける皮とのバランスが絶妙で、お茶請けにピッタリでした。
■うなぎもち
泰平庵
恐らく「土用丑の日」に便乗したと思われる珍品は、「小豆あんとお餅で暑気払い!」と書かれた一方で[※うなぎは入っておりません]の注意書きもあってニンマリw(わかってます:笑)
鰻をかたどって焼印された生地には餡子と大福のようなモノを挟まれていましたが、とてもカタく...「もち」でなかったのが残念でした(原材料にもち米の表記がないのに納得)
■登り鮎
御菓子司 玉井屋本舗<岐阜県>
清流「長良川の若鮎」をイメージした鮎型を成形し、鮎の顔を焼き付けたカステラ生地で柔らかい求肥を包んだ岐阜の「鮎菓子」は、店舗ごとに少しづつ鮎の顔や形、そして味わいが多種多彩。
酷似する和菓子は各地で見受けられますが、中に求肥だけを挟むのは岐阜と京都に点在し、多くの地域で鮎菓子は「夏のお菓子」というイメージですが、岐阜県では一年中販売しているのが大きな特徴なんだとか。
以前、岐阜に旅行した際に買い忘れてしまったので、またの機会に物色したいと思います
■羽二重餅
羽二重餅総本舗『松岡軒』<福井県>
「羽二重」とはしなやかで手触りの良い上質な絹布のこと。
団子の方は日暮里にある「羽二重団子 本店」で食べたことがありますが、「餅」となれば処替わって福井県の銘菓。
一口ほおばればフワリととろけ、ほんのり餅米の優しい甘さが広がる餅菓子は、まさに絹のような軽やかな味わいです。
■生八ツ橋 抹茶詰合せ
聖護院生八ツ橋本舗<京都府>
高校時代まで遡って(遠い目:笑)、京都旅行の土産で買って以来、西日本の中では(個人的に愛してやまないほど)長年リピートしているのが「生八つ橋」。
季節限定のフレーバーが多々ありますが、突き詰めると「ニッキの風味を味わう皮」を食べるだけで充分!という域に達したのはココだけの話(笑)
本家とか元祖とか、マウントの取り合いをしているようですが...歴史あるどちらもモチモチとした皮の弾力と風味が絶妙に美味しいのです(店頭を5回見送ってから、やっと一箱買います:笑)
ゴチソウさんでした
【-2.最近の家ゴハンあれこれ-】
週の始まりは「BENKEI」の10枚切り食パンでサンドウィッチを3種類
・厚切りトマトにハム&チェダーチーズ
・厚切りトマトにバジル&チェダーチーズ
・味付け煮卵&有明海苔
あり合わせで毎回4種類を考えて作るのは少々大変ですが、4つ食べるのもキツクなってきました(笑)
とは云え、この時季のトマトは「厚切り」にすると一層美味しくいただけますね。
・親子丼に味噌汁
・いんげんの胡麻和え
・茄子の南蛮漬け
・高野豆腐としめじの含め煮
妻の実家から桃と野菜が大量に届き、いんげんを取り急ぎ胡麻和えにb
普段食べる冷凍野菜に比べると自家栽培は不揃いで凸凹しているものの、それ故に歯応えと味わいがあって美味しいですね(いつもありがとうございます)
・稲荷寿司
・ひじきハンバーグ みかんポン酢がけ
・出汁巻き卵焼き青さ海苔入り
・インゲンとシメジの含め煮
・カニカマ
食事の支度をするのが大変!?とは云わないまでも、毎日の献立を考える(余力)と云いますか、思い付かないのは困ったモノで
ふと目にした「ひじきの戻し方」付近のレシピそのままに和風仕立てのハンバーグを作ったところ、美味しさ倍増で妻に好評でした
少ない白飯のカサ増しにと「ひじき煮」を混ぜた稲荷寿司にして、一石二鳥の昼ご飯に(手抜きなんですが:笑)
今週もゴチソウさんでした
【-3.おまけ-】
今週は出社業務のため久しぶりに上京したら、まとまった時間がなかったので「コンビニおむすび(しかも30円引)」で一人ランチ
・ごちむすび 炙り焼 中落ち牛カルビ
・具、だくさん 海老天(海老2尾使用)
普段の手作りしたオカズ満載な昼ゴハンに比べると満足度は低いものの、種類豊富で温めずとも美味しいおむすびは、コンビニならではの安定した味わいかと。
(以後、夕飯まで何も食べなかったので、お腹グーグー鳴ってました:笑)
コンビニ大手からは様々なアプリがリリースされていますが、
・入会特典
・チャージする際の特典
・おトク感のあるクーポン配布
・ポイントゲットできるゲーム
・貯めるポイントとの連携
といった使い勝手の良さから「ファミペイ(ファミリーマート)」に落ち着いたこの頃、地域差はあれど飽和状態のコンビニは今や「まちの記号」の一つですから、どこに行ってもファミマを探してしまいます...