

先日に次いで、『ぐるっとパス2013』を使って同じく飛鳥山公園に立地する
『北区飛鳥山博物館』に足を運びました



飛鳥山...山?とはいえ、標高は僅か25.4m。
現状では(国土地理院1/25,000の地図に記載されている山として)“東京一低い山”とされています。
遡ること1873年には太政官布告(当時の法律)により、上野・浅草・芝・深川と並んで最初に指定された公園でもあります。
そして江戸時代から行楽地として栄えてきた界隈ですが、山であって山ではないような?不思議なスポットなのです。

▲2階部分にエントランスがあり、受付・講堂・企画展示室があります
掻い摘んで説明すると...
北区飛鳥山博物館は主に東京都北区の歴史を環境や風土から捉えた
“郷土風土博物館”といったところ。
地域に関連する資料の「収集・整理・保存」「調査・研究」の他、「展示」や「教育普及」などの活動も展開しています。

1階の常設展示では北区の歴史・考古・民俗・自然などを幅広く紹介していました。
「中里遺跡」出土の丸木舟をはじめとする実物資料、奈良・平安時代の正倉などの
実物大模型、江戸時代の村落の様子や名所の賑わいなどをテーマにした映像、荒川河川敷のジオラマなど
スケールの大きな展示が多く、見応えがありました。
ちょっと紹介します。(写真撮影の許可を得ています)
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ここ飛鳥山公園は王子駅周辺で“桜の名所”としても知られています。
名所となった所以は...
遡ること江戸時代。
8代将軍である徳川吉宗が周囲より小高い丘となっている飛鳥山を花見の名所に仕立てました。
1720年に桜を270本植樹したことから始まり、1737年に旗本の所領だった飛鳥山を
王子権現別当金輪寺に寄進したそうです。


▲当時は重箱弁当を囲んで、賑やかに花見をしたのでしょうか
彼は江戸庶民が物見遊山を楽しむ場所になることを目指し、現在に至ります。
今ではソメイヨシノなど約650本の桜が植えられています。

▲小さいながらもお店が今尚残っています
1648年に創業した料亭扇屋は古典落語「王子の狐」の舞台になった料亭『扇屋』。
現在、料亭は閉めたものの、“王子焼き”屋さんは残っているそうです。
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■DATA
*所在地:〒114-0002東京都北区王子1-1-3(飛鳥山公園内)
*TEL:03-3916-1133
*FAX:03-3916-5900
*開館時間:10時~17時(観覧券の発行は16時30分まで)
*休館日:月曜日 (国民の祝日・休日の場合は開館し、直後の平日に振替休館)/年末年始(12月28日~1月4日)/臨時休館日
*入館料:[一般]300円(団体240円)/[65歳以上]150円※平成24年4月1日から実施。団体割引はありません。/[小・中・高]100円(団体80円)
*URL:http://www.city.kita.tokyo.jp/misc/history/museum/index.htm
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帰りに3階の休憩コーナー『カフェ ヴァーチュ』で一休みしました


▲妻は白玉寒天を注文

▲ワタクシは一足早くカキ氷(抹茶あずき)
テイクアウト可能な“おはぎ”も気になりましたが...空いた小腹には、こちらで充分でした

(クタクタに疲れたカラダに染み入りました)
あまり広くはありませんが、一息入れるにはちょうどいいと思います。
(つづく)