本を買うときはいつも、現物を見た上で買うか買わないかを決めることにしている。世の中には、タイトルだけ見て、あるいは広告のあおり文句だけで本を買う人もいるようだが、私にはそういう買い方はちょっと怖い。ことに治療関係の専門書は、モノが高価なだけに慎重にならざるを得ない。有名な先生が書いた/訳したものが、見てくれだけの中身はスカスカの本だったりすることが少なくないからだ。が、洋書となるとそうはいかない。治療関係の洋書の専門書を手に取って選べる本屋などないから、勘を頼りに選ぶことになる。その結果、それが「とんでもない本」だったりすることがある。いい意味でも悪い意味でも…。
最近、Randolf StoneのPolarity Therapyという本を購入したのだが、届いた本をパラパラと見ていて、その「とんでもなさ」に思わず笑ってしまった。本の一部をここに挙げてみたが、おわかりだろうか。左は身体を流れるエネルギーの流れ、右は手足と全身との対応関係を示していると思われるが、図のまわりにびっしりと書き込まれた説明は、全て手書き文字である。これ自体が既に曼陀羅のようでもあり、見た瞬間、頭がクラクラするのを感じた。ただもう「凄い」の一言。(ここには挙げていないが)本文はタイプライターで打たれた原稿がそのまま使用されている。
そもそもPolarity Therapyを勉強してみようと思ったのは、その前に読んだFranklyn SillsのCraniosacral Biodyamicsの中に、その名が出ていたからで、そのPolarity Therapyを開発したStoneは、Sillsの師匠に当たるらしい。なお、Craniosacral BiodyamicsはVol.2の日本語版が『クラニオセイクラル・バイオダイナミクス』のタイトルで、エンタプライズから出版された(Vol.1はSillsが改訂中ということで後回し)が、Polarity Therapyは、多分、日本語版が出ることはないだろう。
Polarity Therapyとは、そもそも何なのかについては、私もまだよくわかっていないが、カバラ(ユダヤ教の密教)、西洋占星術、中国医学、インド医学などの考え方を取り込み、(上の図にあるように)人体のエネルギーの流れを捉え、人体のマクロ・レベルとミクロ・レベルの対応関係を利用して治療を行う、治療体系のようだ--と書くと何やら難しげだが、例えばマクロ・レベルとミクロ・レベルの対応関係などは、「足のこの部分を刺激することで、胃の働きを活発にさせます」などと、足ツボマッサージでも用いられている(もちろん、Polarity Therapyと足ツボのそれとは同じではないだろうが、本を見る限り、足裏への施術もあるようだ)。
Stoneという人は、何かをキッチリ決めたがるタチだったようで、Polarity Therapyにおける治療は、術者の手の位置まで含めて、かなり細かく規定されているようだ。そういう形は、教えられたことを寸分の狂いもなく忠実に行うことに長けた、あるいはそういう治療の仕方を好む先生にはいいかもしれないが、私のようなチャランポランでアバウトな人間にはちょっと息が詰まる。ただ、そのベースとなる考え方はとても魅力的なので、しばらくは、この頭がクラクラしそうな本と格闘してみるつもりだ。
最近、Randolf StoneのPolarity Therapyという本を購入したのだが、届いた本をパラパラと見ていて、その「とんでもなさ」に思わず笑ってしまった。本の一部をここに挙げてみたが、おわかりだろうか。左は身体を流れるエネルギーの流れ、右は手足と全身との対応関係を示していると思われるが、図のまわりにびっしりと書き込まれた説明は、全て手書き文字である。これ自体が既に曼陀羅のようでもあり、見た瞬間、頭がクラクラするのを感じた。ただもう「凄い」の一言。(ここには挙げていないが)本文はタイプライターで打たれた原稿がそのまま使用されている。
そもそもPolarity Therapyを勉強してみようと思ったのは、その前に読んだFranklyn SillsのCraniosacral Biodyamicsの中に、その名が出ていたからで、そのPolarity Therapyを開発したStoneは、Sillsの師匠に当たるらしい。なお、Craniosacral BiodyamicsはVol.2の日本語版が『クラニオセイクラル・バイオダイナミクス』のタイトルで、エンタプライズから出版された(Vol.1はSillsが改訂中ということで後回し)が、Polarity Therapyは、多分、日本語版が出ることはないだろう。
Polarity Therapyとは、そもそも何なのかについては、私もまだよくわかっていないが、カバラ(ユダヤ教の密教)、西洋占星術、中国医学、インド医学などの考え方を取り込み、(上の図にあるように)人体のエネルギーの流れを捉え、人体のマクロ・レベルとミクロ・レベルの対応関係を利用して治療を行う、治療体系のようだ--と書くと何やら難しげだが、例えばマクロ・レベルとミクロ・レベルの対応関係などは、「足のこの部分を刺激することで、胃の働きを活発にさせます」などと、足ツボマッサージでも用いられている(もちろん、Polarity Therapyと足ツボのそれとは同じではないだろうが、本を見る限り、足裏への施術もあるようだ)。
Stoneという人は、何かをキッチリ決めたがるタチだったようで、Polarity Therapyにおける治療は、術者の手の位置まで含めて、かなり細かく規定されているようだ。そういう形は、教えられたことを寸分の狂いもなく忠実に行うことに長けた、あるいはそういう治療の仕方を好む先生にはいいかもしれないが、私のようなチャランポランでアバウトな人間にはちょっと息が詰まる。ただ、そのベースとなる考え方はとても魅力的なので、しばらくは、この頭がクラクラしそうな本と格闘してみるつもりだ。
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