今回はドラマ『ライアー・ゲーム2』のOSTの一曲「Garden of Eden」でも聴きながらどうぞ。
ジョン・ディクスン・カーのミステリの中に『読者よ欺かるるなかれ』という作品がある。読者に向かって「騙されないでくださいね」というタイトルをつけるという、これほど挑発的な作品もないと思うのだが、ここまであからさまに言われながら、やはり読者は作者の仕掛けたトリックにまんまとはまってしまうのだ。
人は自分が考えているよりずっと騙されやすい。
──そういうわけで問題。これはネットに落ちてたヤツだけどワカルかなー?
12 名前:名無しさん@十一周年[]
投稿日:2011/04/15(金) 12:24:11.20 ID:dMrTbz3n0
こんな大変な時期だけど、俺すげぇ発見したぜ!!
1と2が等しいという証明ができた!
3 ÷ 2 = 1 あまり 1
5 ÷ 4 = 1 あまり 1
すなわち
5 ÷ 4 = 3 ÷ 2
両辺に4を掛けて
5 ÷ 4 × 4 = 3 ÷ 2 × 4
整理すると
5 = 6
両辺から4を引くと
5 - 4 = 6 - 4
1 = 2
もちろん、こんなものは子供だましだ。だけど「問題。どこが間違ってるでしょうか?」という形じゃなく、不意にこんなのが目に入ってしまったら「え、マジ?」と思ってしまう人もいるかもしれない。そう、こんな単純な、子供だましのようなものにさえ。
人は自分が考えているよりずっと騙されやすいものなのだ。
時節柄、さまざまな媒体を通じて「非難」や「暴露」、「意見」や「提言」なるものが大量にあふれかえっている。その大半は、たとえそれが誤っていたとしても発信者や拡散者は何の責任も取る必要はなく、何の制裁も受けることはない、そういうところから流されているモノだ。
人は必ずしも悪意から誤った情報を流すのではない。善意から、無邪気に「これが正しい」と思うから、結果として誤った情報を流すこともある。「専門家が言っているから正しい」わけでもなく、「名のある会社が発信しているから信用できる」とも言えない。
とすれば、その情報は正しいのか間違っているのか? そもそも、正しいとか間違っているとか、誰がどう判断できるのか? あるいは、その判断が正しいと、どうして判断できるのか?
そんな真偽定かならぬ情報の中を我々は渡っていかなければならない。人は自分が考えているよりずっと騙されやすい。
諸卿よ、くれぐれも欺かるるなかれ。
具合が悪いことにそういう人同士が共鳴しあうと収拾がつかなくなることさえあるんですよね
少なくとも自分の判断が正しいとは限らないと思っていれば騙されることも少なくて済むかもしれません
>発言者自身が事実関係の一部しか見えていないところへ感情に支配されて混乱してしまって自分自身に騙されている人が多い
うむ、鋭いご指摘
何らかの意見を表明している人は(もちろん私自身も含めて)「他の人のことは知らないけど、少なくとも自分は間違ってない」と、みんな思ってますから。でもその裏には感情的な混乱が隠れていたりする。
震災からこの方、マスコミやネットにはそうした混乱の結果でも、更なる混乱の要因でもある、変に煽るような言葉たちが氾濫していますが、発信している人自身が、自分が感情的に混乱していて恐怖に取り込まれてしまっているのを自覚していない、というのは困ったことです。
ですが私個人としては、そんな熱に浮かされたような混乱した状況というのも、決して嫌いではないんですが。