研修医の名取です。
写真は相馬の中村城跡の堀に咲く蓮です。
相馬は城下町なのでこのような堀が車道のすぐ脇に通っており、なかなかに趣のあるところです。
ところで最近の研修は若干の一人立ちの様相を見せてきました。
具体的には当直や救急外来の対応が始まりました。
当直や救外では上級医の先生が確認するまで一人で対応します。
ここまで来るのに2ヶ月かかりましたが、それでも正直早いと思います。
自分で判断しオーダーを出せるようになるまでひととおりの仕事の進め方を覚えなければならないのですが、それらを回すのに必要なスキルは、医学的判断、対処法、電子カルテのシステム、医療器具の使い方、院内のローカルルール、薬の商品名、用法用量、患者接遇まで、医学部教育では教わっていないことがものすごく多すぎます。
到底2ヶ月では習得できる量ではないです。
そこでそれらをカバーしてくれるのが、まわりの看護師さんと上の先生の最終チェックとなるわけです。
一人立ちどころか、傀儡?、カルテのボタン押し係か?と思うくらいアドバイスをもらっています。
毎日お世話になりっぱなしです。
さらに厳密にいえば責任の取り方にしても病院や上級医の先生も連帯責任となるため、到底一人立ちとは言えないのですが、
ここでとても重要なのは、まず一人で対応してみて、自分しかいないという窮地感を感じることが自身の成長のドライビングフォースとなるので、そういう一人立ちの感覚を持つことは大切だと思っています。
ところで、以前、偉い先生に若かりし頃の研修時代の話を伺ったことがあります。
昔は研修医が一人で当直をするという恐ろしい時代がありました。
そして当時は、偉い先生も若く何もできません。
そのときに、意地悪なスタッフは「先生、次はどうします?」と聞いてきたそうです。
優しいスタッフは「いつもはこうしていますが、どうしますか?」と聞いてきたそうです。
その言葉に助けられたと言います。
そしていま自分も、「いつもはこうしていますが、どうしますか?」という本当にありがたい提案をスタッフさん達から受け、偉い先生の話を噛みしめながら仕事をさせてもらっています。
こういう場合に、自分で責任を取れないことはやるなとか、上の人に任せろとか、理想論を言うのは簡単ですが、実際の現場では瞬間瞬間で人に頼れないときや逃げられないときが出てきます。
そんなときに有益なアドバイスを貰って、それを自分で考えて責任をとるということは、学生から一皮むけ社会人になった第一歩だと思います。
漫画コウノドリでも、研修医時代のサクラ先生が修羅場に一歩も動けず、ベテラン助産師の小松さんの助言を受ける場面がありますね。
そんな場面が現実にもけっこうあるわけです。
そんな感じでいろんな人に支えられながら月曜からも頑張ろうと思います。
写真は相馬の中村城跡の堀に咲く蓮です。
相馬は城下町なのでこのような堀が車道のすぐ脇に通っており、なかなかに趣のあるところです。
ところで最近の研修は若干の一人立ちの様相を見せてきました。
具体的には当直や救急外来の対応が始まりました。
当直や救外では上級医の先生が確認するまで一人で対応します。
ここまで来るのに2ヶ月かかりましたが、それでも正直早いと思います。
自分で判断しオーダーを出せるようになるまでひととおりの仕事の進め方を覚えなければならないのですが、それらを回すのに必要なスキルは、医学的判断、対処法、電子カルテのシステム、医療器具の使い方、院内のローカルルール、薬の商品名、用法用量、患者接遇まで、医学部教育では教わっていないことがものすごく多すぎます。
到底2ヶ月では習得できる量ではないです。
そこでそれらをカバーしてくれるのが、まわりの看護師さんと上の先生の最終チェックとなるわけです。
一人立ちどころか、傀儡?、カルテのボタン押し係か?と思うくらいアドバイスをもらっています。
毎日お世話になりっぱなしです。
さらに厳密にいえば責任の取り方にしても病院や上級医の先生も連帯責任となるため、到底一人立ちとは言えないのですが、
ここでとても重要なのは、まず一人で対応してみて、自分しかいないという窮地感を感じることが自身の成長のドライビングフォースとなるので、そういう一人立ちの感覚を持つことは大切だと思っています。
ところで、以前、偉い先生に若かりし頃の研修時代の話を伺ったことがあります。
昔は研修医が一人で当直をするという恐ろしい時代がありました。
そして当時は、偉い先生も若く何もできません。
そのときに、意地悪なスタッフは「先生、次はどうします?」と聞いてきたそうです。
優しいスタッフは「いつもはこうしていますが、どうしますか?」と聞いてきたそうです。
その言葉に助けられたと言います。
そしていま自分も、「いつもはこうしていますが、どうしますか?」という本当にありがたい提案をスタッフさん達から受け、偉い先生の話を噛みしめながら仕事をさせてもらっています。
こういう場合に、自分で責任を取れないことはやるなとか、上の人に任せろとか、理想論を言うのは簡単ですが、実際の現場では瞬間瞬間で人に頼れないときや逃げられないときが出てきます。
そんなときに有益なアドバイスを貰って、それを自分で考えて責任をとるということは、学生から一皮むけ社会人になった第一歩だと思います。
漫画コウノドリでも、研修医時代のサクラ先生が修羅場に一歩も動けず、ベテラン助産師の小松さんの助言を受ける場面がありますね。
そんな場面が現実にもけっこうあるわけです。
そんな感じでいろんな人に支えられながら月曜からも頑張ろうと思います。