やっとのおもいで

婆様を美容院に連れて行った。
もうもう山姥のようで、見苦しい事この上なかった。

今朝はデイに行くつもりで支度をして出てきた。デイは明日。
美容院に行く話をするチャンス！

予約の電話は絶対自分でさせる。ここは譲らない！
番号を大きく書いて電話の横に。椅子も置いた。
「予約してね」

何回言っても電話せず、行かないと言い出した。
「あっそう。今日行かないと明日はダメ・土曜は仕事、月曜は休み。いつになるかわからないよ」
放っておいた。

コトコト足音がするので見に行って「電話した？何時になったの？」
「11時半」聞くまで言わないのも腹が立つ。
やっと電話したんだ、電話するまでに何時間かかったか。ホッとした。

声がまともじゃないのはこういう時に良い。
怒れてもまくし立てることはできない。
静かに、静かに、淡々と・・・脅しに近いよ