![]() | 日本古代史の探究―関東の古代史から見た「九州倭国」中心論文芸社このアイテムの詳細を見る |
感想 ☆☆☆☆☆
「倭國=九州王朝」説に基きつつ、古代史の全體像を俯瞰する、面白い本。
筆者は古代を以下の4つのフェーズに分けてゐる。
<第1段階:3世紀後半~4世紀前半>
「九州倭國」・「大和王國」・關東以北の「初源的な三國分立」の時代。
<第2段階:4世紀後半~5世紀>
「九州倭國」を中心とした「大倭國聯合王國」の時代。
<第3段階:6世紀~7世紀半ば>
「九州倭國」・「大和王國」・關東以北の「三國分立」の時代。
<第4段階:7世紀後半以降>
白村江の敗戰により「九州倭國」は滅亡、「大和王國」が統一政權となる。
ベースには古田武彦の「九州王朝説」があるが、それを古代史全體に敷衍したところが凄いと思ふ。
土器や鏡などの考古學の成果を踏へて、上記の所論を説明してゐるので、説得力がある。
私のやうなシロートが古代にロマンを感じるのは、このやうな本を讀んだ時なのだ。
2005年1月7日讀了
ををw、同志よ~!
面白いですよね、この本。
分厚い本なので、最初は不安でしたけど、ずるずると引込まれました(笑)
また、コメント下さいね~
お待ちしてゐますよ!