仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

PACオケ/第1囘定期演奏會 佐渡裕指揮

2006-04-08 20:05:44 | クラシックはいかが
朝からなんとなく空氣が濁つてゐた。
午後からそれがかなりひどくなり、いつもなら見えてゐる六甲の山なみが殆ど見えない。
黄砂なのかもしれない。

午後から、西宮に昨年10月オープンした兵庫縣藝術文化センターに出かけた。
ここの專屬オケである、PACオーケストラ(Performing Arts Center Orchestra)の第1囘定期演奏會を聽きにいつたのである。
指揮はこのオケの藝術監督を勤める佐渡裕だ。

なにせ、このオケにとつて初めての定期演奏會であり、しかもけふが初日。
記念すべき演奏會だけあつて、かなりの熱演だつた。

曲目は、以下の2曲。
いづれも難曲である。
ベートーヴェン:交響曲第5番
R・シュトラウス:交響詩「英雄の生涯」

佐渡裕は今は亡きバーンスタインの愛弟子といふだけあつて、指揮はダイナミックだ。
オケにとつては實にわかりやすい棒なのではなからうか。
全身を使つての指揮は觀てゐるだけでも興奮してくる。
「運命」の最終樂章に入つたところで、ジャンプ!
その後も何度かジャンプしてゐた。
ああ、レニーを思ひだす・・・
といふより、「のだめカンタービレ」の片平を思ひだしてしまつた。

それはさてをき、「運命」は第2樂章がかなりじつくりと歌ひこまれ、フィナーレでは爆發、スケール豐かな演奏だつた。
「英雄の生涯」はナマで聽くのは初めてだが、まるで音の洪水。
この感覺はレコードでは絶對に味はへない。

オケとしてはまだまだ未熟なところも散見されたが、熱意は充分に傳はつて來た。
これからも、折にふれ聽きに行きたい。


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4 コメント

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トラックバックありがとうございます。 (dekoboko-ohnishi)
2006-04-09 09:05:44
はじめまして。

昨日の演奏会聴きに来て頂きましてありがとうございました。

おかげさまで満場のお客様に恵まれまして、

演奏者としても充実感の残る本番でありました。

今後とも温かく応援いただけますよう、よろしくお願いいたします。
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素晴らしい演奏 (仙丈)
2006-04-09 09:11:50
dekoboko-ohnishiさん



熱のこもつた素晴らしい演奏でしたね~

これからも聽きに行きたいと思ひました。

おらが街のオケとして見守つて(聽き守つて?)いきたいと思ひました。

これからも氣合ひの籠つた演奏をお願ひ致します。

ありがたうございました!



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コンサート (りら)
2006-04-11 19:41:08
仙丈さん、お久しぶりです。

私も先月、フェスティバルホールでロンドン響を聴きました。

魔弾の序曲、ショパンの協奏曲、展覧会の絵、

というプログラムで、指揮者のチョン・ミョンフンは、

真一でも、ジャンでもなく、やはり片桐氏に一番近い感じでした。外見のことですが。



PACオーケストラは是非一度聴いてみたいです。

私はその西宮のホールには行ったことがないのですが、

どんなホールでしょうか。

フェスティバルホールは古さがまた味わい深いといえますが、ステージが狭いのが難点ですね。

私が関西で好きなホールは、シンフォニーホール(休憩時間にロビーでお酒が飲める)と京都コンサートホール(ウッディでいい感じ)です。
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兵庫縣藝術文化センター (仙丈)
2006-04-11 22:09:20
りらさん



兵庫縣藝術文化センターは阪急西宮北口驛からデッキでそのまま繋がつてゐて、徒歩3分程度です。

傳統的な「シューボックス・スタイル」といふのでせうか、まるでウィーン樂友協會のホールみたいです。(行つたことないですけど)

ウッディでかつホワイエでワインも飮めます(笑)

我が家からはフェスやシンフォニーホールよりも行きやすいので便利なんです。

ちなみに、今年はツィメルマンやブーニン、ヨー・ヨー・マなんてビッグネームも演奏するやうですよ。

昨年12月には仲道郁代さんのベートヴェン演奏も聽きましたが、ホールの響きも良いやうに思ひました。

是非、いちど行つてみてください。



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