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待ちに待つた14卷が、けふやうやく屆いた。
發賣は13日だつた筈なのだが、配送の關係でけふになつたのだらう。
嫁はんがネットで豫約してゐた限定版。
別册でマングースの表紙の栞ファイル(Bookmark Collection File)が附いてゐて、その中に栞が5つも!
パリの連中が5人。
フランク、ターニャ、ユンロン、ロラン、リュカ。
この中では、やはりリュカがかはいい!
裏表紙ではマングースがピアニカを吹いてゐる。
マングースといへば、15卷の限定版は、なんとマングースのぬいぐるみ付き。
おなかを押すと、ギャボ!と鳴くのださうな!
私の嫁はんは既にネットで豫約濟み。
なにを隱さう、私はマングースの大ファンなのである。
6月が待ち遠しい!
豫約はこちらで。
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以下、少々ネタバレあり。
13卷の終はりで、早くも千秋と共演するのか、と思はれたが・・・
お樂しみはまだまだ先のことになりさうだ。
殘念なやうな樂しみなやうな・・・
散々な演奏で、落込む千秋を慰めるクロキン。
「毆られても毆られても立ち上がるボクサーみたいで、感動したよ」
とは、やはりいいキャラしてゐる!
マルレ・オケに苦勞する千秋を見て、高笑ひする松田。
いいキャラしてゐるではないか!
終盤で、ジャンとゆうこも登場。
ジャンが買はうかと迷つてゐた中古のルノーを一足違ひで買つてしまふ千秋。
怒るジャンいはく、
「僕はデシャン・オケでマルレを潰す!
千秋が失業したら、その車買つてやるよ」
それに對する千秋のセリフ、
「オレが新車に乘りかへるころ、賣つてやるよ」
う~ん、ますます盛り上がつてくるなあ!
わくわく・・・
最後に、さらにわくわく。
なんと、もしかすると、のだめが初リサイタル?
これは15卷が樂しみだ!
さて、今囘登場する曲の中での、お薦め盤。
千秋がマルレを振つた曲の中から。
まづは、ラヴェルの「ボレロ」。
この曲は、千秋が考へてゐる通り、
「まさにオーケストラの魅力を傳へやすい曲でもあり、
實力が明らかに判つてしまふ恐ろしい曲でもある」
そんな恐ろしい曲を、ゆつくり、じつくりと精妙に響かせてゐるのが、巨匠・チェリビダッケ。
レコード嫌ひで有名な巨匠であるが、歿後、奧さんと息子さんが殘されたライヴ音源を精査し、
オーソライズしたものをEMIがCDにした。
ここでは、金管が遲いテンポによく耐へてゐる。
いまのマルレ・オケでは不可能だと思はれる演奏。
![]() | ムソルグスキー/ラヴェル編:「展覧会の絵」&ラヴェル:「ボレロ」チェリビダッケ(セルジュ), ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団, ラヴェル, ムソルグスキー東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
そんな息詰るやうなボレロではなく、フランスらしいボレロが聽きたいといふ向きには、やはりクリュイタンスだらう。
精妙な中にも、フランスの香がどことなく感じられる演奏である。
![]() | ラヴェル:管弦楽曲集(第1集) ボレロ/スペイン狂詩曲/ラ・ヴァルスパリ音楽院管弦楽団, ラヴェル, クリュイタンス(アンドレ)東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
千秋が決潰させてしまつた、ヂュカスの「魔法使いの弟子」については、推薦できるほど聽いてゐないのでパス。
「眞冬」になつたシューマンの交響曲第1番「春」。
これは個人的にはバーンスタインも好きだが、ここでは、もつと一般的な名盤をご紹介しておく。
やや澁いシューマンのオーケストレーションから、うまく音を響かせ、暖かい「春」を感じさせる演奏となつてゐる。
同じ指揮者でベルリン・フィルとの演奏もあるが、圓熟の演奏といふ點では、こちらのバイエルンのはうに軍配をあげたい。
![]() | シューマン:交響曲第1番&第2番クーベリック(ラファエル), バイエルン放送交響楽団, シューマンソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
續いては、のだめ。
プーランク「ピアノ・オーボエ・バソンのための三重奏曲」。
聽いたことない・・といふか、その存在すら知らなかつた・・・
一度、聽いてみたい。
ちなみに、バソンとバスーンとファゴット、それぞれ違ふ樂器らしいデス。
ショパンのエチュード、リストの超絶技巧は以前に紹介したので、パス。
ドビュッシー「12の練習曲」はミシェル・ベロフで。
これは「12の練習曲」全曲盤。
ピアニズムについてはじつに清潔かつ玄妙なものがある。
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こちらのフランソワ盤は演奏も素晴らしいが、選曲もよいので、お薦め!
のだめの彈いた「半音階のための」はちやんと收録されてゐる。
エスプリ的な瀟洒な演奏と云つてもよいかもしれない。
![]() | ドビュッシー:ピアノ集(2)フランソワ(サンソン), ドビュッシー東芝EMIこのアイテムの詳細を見る |
1.映像第1集
2.映像第2集
3.夢
4.2つのアラベスク
5.レントより遅く
6.練習曲第2集~第7曲半音階のための/第8曲装飾音のための/第10曲対比音のための/第11曲重複するアルペジョのための/第12曲和音のための
7.マスク
8.喜びの島
そして、最後はあの有名な曲。
モーツァルト ピアノ・ソナタ第11番 K331 「トルコ行進曲付」
あの第3樂章では、のだめの背後で、マングースが太鼓を叩いて行進してゐる!
さて名盤は星の數ほどあるので、單純に私の好みで。
まづはグルダのアンコール集から。
グルダといふピアニストはウィーンの正統なピアニストでもあり、ジャズに興じるピアニストでもある。
音樂の本質は樂しむことにあり、と感じさせてくれるピアニストだ。
現在は取り扱つてゐないとのことで殘念。
![]() | ピアノ・アンコールグルダ(フリードリヒ), ヘンデル, バッハ, モーツァルト, ベートーヴェンユニバーサルクラシックこのアイテムの詳細を見る |
グルダがだめならグールドで。
こちらもこの曲の既成概念をとつぱらふ演奏だ。
![]() | モーツァルト:ピアノソナタ集グールド(グレン), モーツァルトソニーミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
女流ピアニストでは、ラローチャやピリス、ハスキル、内田光子とまさに百花繚亂。
ここではイングリッド・ヘブラーをご紹介しておかう。
暖かいまなざしの、モーツァルトらしいモーツァルトだ。
![]() | モ-ツァルト:ピアノ・ソナタ第8&5&11番ヘブラー(イングリッド), モーツァルトコロムビアミュージックエンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
<既刊のレビュー>
第1卷はこちらを。
第1卷
第2卷はこちらを。
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第13卷
トラックバックありがとうございました。
明日さっそく15巻の限定版を予約します。
マングースのぬいぐるみ、かわいいですよね。
ああいうぬいぐるみが欲しかったんです。
15巻の発売日がとても待ち遠しいですね。
グールドのモーツァルトが気になりました。
うちにはグールドはメジャーなバッハものしか無いので…。
内田光子のもいいですね。
「魔法使いの弟子」は、ミュンシュ/ボストン響が好きです。
グロッケンがちょっとうるさいんですけど(苦笑)、
色彩とせっぱ詰まった感がステキです。
のだめの方は、私もリサイタルがどうなるのかとってもワクワクしています。
コメントありがたうございます。
マングース、激ラブです!
もう、欲しくて欲しくてたまりません~
6月が樂しみです!
コメントありがたうございます。
この曲では、グールドはあの3樂章をじつにゆつくりと彈きます。
奇を衒つたやうで、グールドはあまり好きではないのですが、この曲だと普通の演奏だと耳に垢が附いたやうな感じもするので、個性的な演奏を紹介してみました。
ほんたうはグルダの演奏が氣に入つてゐるのですが・・・
「魔法使いの弟子」はあまり聽いたことがないのです。
ミュンシュ&ボストンはボレロもなかなか盛り上がつていいですね!
TBありがとうございました!
私もマングース欲しいです。ネットで予約する予定です。
おなかを押すと「ぎゃぼ」と鳴くらしいですね♪
6月が楽しみデス。
それでは!
コメントありがたうございます。
マングース、大きさはどれくらゐなのでせうね~
手のひらサイズかな?
それともキーホルダサイズ?
いずれにしても、樂しみです!
初回限定特典があるのを知らずたまたま栞付を
手に入れてしまったのですが、
次巻にマングースが付くというのをこちらで
知ることとなりました。
知ったとなると、絶対手に入れるぞーと思ってしまいます。
私も予約しようかな。
クラシック界でも「のだめ」はフィーバー(死語?)しているのでしょうかね。
若い世代がクラシックに少しでも興味を持ってくれれば、とジジイのように期待しませう。
ではまた!
マングースのぬいぐるみは是非ともゲットしたいっ!!
いえ、しますとも。絶対予約しますともっ!!
ボレロと言えば・・・フィギュアスケートのアイスダンスで
使われていたのを思い出します。
曲調の通り、とても優雅で流れるような演技でした。
のだめは、型にはまらず奔放な演奏をするのですね。
リサイタル、実現するのでしょうか。楽しみです。
たまたま限定版を入手とはラッキーですね!
聞くところによると、すでに限定版は入手困難なやうです。
15卷のマングース、少し高いけど、絶對に欲しいです!