仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

8年前の「備忘録」

2019-12-04 05:22:09 | 日々雜感

以前に備忘録として書いたものを下書きのまま放置していたらしく、たまたま下書きを検索していて発見した。

これを書いたのは、2012年3月4日(2012-03-04 17:52:07)。

書かれた内容は、2011年12月14日から2012年1月8日の間のことがら。

当時は正字&歴史的仮名遣いで書いていた。

鬱状態からはほぼ復帰したものの、まだ失業中で、就職活動をしていた。

そして、義理父母から離婚をきりだされたのが、2012年1月8日・・・

 

以下がその備忘録。

 

 

 

いつかちやんとした記事にしようと思ひながら、なかなか書く氣になれない。
撮つた寫眞もあるのだが、メインPCが入院中で、サブのノートPCに取込んで處理するのが億劫だ。
とりあへずメモしておかう。

12月14日。
エージェントからスカウトメールが屆く。
京都にある企業で、通勤は少したいへんだが、ポジション、職務内容、年收は希望に會つてゐる。
應募する旨、返事をする。

12月15日。
エージェントから電話で話をしたいとのメールが屆く。
3つほど通話できる時間帶を指定したところ、早い方がいいので明日の午前に頼むとのこと。
應募書類を作成するために、梅田の再就職支援會社のオフィスへ。
PCが壞れてしまつたので、不便極はまりない。

12月16日。
午前中にエージェントと電話。
こちらのキャリアについての質問と、企業に關する説明を受ける。
午後、エージェントからメールが入る。
企業からは明日面接したいと云つて來てゐるが對應できるかとのこと。
こんなに早くリアクションがあるのは先方が仙丈さんにかなり強い興味を持つてゐることの現はれです。
そんなことを云はれると斷るわけにはいかない。

12月17日。
京都驛前、G社の面接。
部下になるかもしれぬ總務課長と話をする。
私への質問よりも會社の説明、特に總務部門の現在の状態について話をしてくれた。
どうやら課題はてんこもりのやうだ。
話をしてゐるうちにかなりオープンな雰圍氣になり、彼女としては私に入社して貰ひたいやうなことを云つてゐた。

面接後、地下鐵で御池まで行き、「Wine Bar Viora」へ。
1年半ぶり。
ところが、あつた筈のところに見つけられず、閉店してしまつたのかとショックを受ける。
「京都ネーゼ」に電話。
一人だと云ふと、9時半までなら大丈夫とのことだつたので、三條木屋町まで歩く。
カウンターに座る。
こちらも1年半ぶり。
森シェフ「そんなになりますか?半年ぶりくらゐな感じですけど」
木原さん「いや、2年ぶりくらゐですよ」
私「だから、1年半ぶりだつて!」
「Wine Bar Viora」について訊く。
私「いまヴィオラのことろから來たんですけど、ヴィオラ閉店したんですか?」
森シェフ「え?やつてますよ」
私「1階がトラットリアのビルでしたよね」
木原さん「それ、隣のビルですよ。ヴィオラさんの1階はヤキトリ屋さんです」
スパークリング1、白ハーフ、「釀し人九平次」ハーフ、赤ハーフ3杯。
白子のフリット(ハーフ)、チーズ2種、鶉(1/4羽)。
鶉の肝や砂肝、ハツも小皿に出してくれたのだが、これがほんの少量にもかかはらず味が濃くて美味しかつた。
しめて¥5,600。
さすがにこれは安すぎだらう。
日本酒のぶん、忘れてない?
9時半、森シェフが「Wine Bar Viora」に電話を入れてくれた。
ちやんと營業してゐたやうなので、「京都ネーゼ」を出て「Wine Bar Viora」へ歩いた。

「Wine Bar Viora」に着くと、オーナー・ソムリエの石井さんがにこやかに出迎へてくれた。
石井さん「お久しぶりです。お元氣さうで」
私「1年半ぶりです。イタリアワインの日以來ですよ」
石井さん「ああ、思ひ出しました、カメラ出て來てよかつたですね」
ちなみに、この日は結婚式の2次會に出席してゐたとのことで、店を開けたのは9時頃だつたとか。
店にあかりがついてなかつたので、あかりのついていた隣のビルと勘違ひしたらしい。
スパークリング1、赤2、「豚モツのトマト煮込み」。
この「豚モツのトマト煮込み」(¥1,400)がメッチャ美味で、赤ワインによく合つた。
これからは、こちらに來た時には絶對にこれを頼まうと心に決めた。
日付が變はる頃、石井さんに見送られて「Wine Bar Viora」を出た。
石井さん「良いお年を」
私「年内にもういちど來たいですけどね」

烏丸四條下ルにあるホテルまで歩いた。
途中、東洞院を下つてゐたら、蛸藥師だつたか錦小路だつたかの交差點を東に入つたところに美味しさうなイタリアンを見つけた。
花が飾られてゐて、オープンしたばかりらしい。
花の中には、「なかじん」さんからのものもあつた。
入れるか訊いたら、この日はこれから貸切なのだとか。
營業時間は午前2時までで、あと2時間たらず。
こんな時間から貸切だなんて、同業者へのおひろめだらうか?
午前0時半過ぎ、ホテル着。


12月18日。

8時起床。
シャワーを浴び、冷藏庫にあつた微發泡のミネラルウォーターを飮む。
チェックアウトは11時なので、それまでどこか歩かうと思つた。
9時に出るとして1時間半あまり、遠くへ行く時間はない。
結局、八坂神社あたりをぶらつくことに。
タクシーで八坂神社前の祇園交差點に行つたが、辻辻にやたら警官が立つてゐるし、右翼の街宣車ががなりたててゐる。
「韓國の大統領が京都に來てゐるんですよ」と、運轉手さんが教へてくれた。
け。
八坂神社、圓山公園をぶらつき、祇園北側を歩いて河原町通りに出た。
どこかで朝食をと思つてゐたのだが、ピンとくる店がない。
六角通りを西に歩いて、昨晩のヴィオラの前を通り、東洞院を下る。
昨晩見つけたイタリアンの店を搜したが、明るくなると見つからない。
あれは幻だつたのだらうか?
結局、そのままホテルまで歩いて、10時半ホテル着。


12月19日。

エージェントから、メールが屆く。
京都のG社の面接は次のステップに進めるとのこと。
次は22日で、執行役員の管理本部長との面接。
さういへば、面接してくれた總務課長が、次のステップが正念場ですよ、などと云つてゐた。
大學は私の後輩で、若いながらもかなりのキレ者なのだとか。
キレ者、苦手なんだよなあ・・・


12月20日。

大阪北港にあるD社の面接。
辯天町からD社のマイクロバスで港のはうへ10分強。
まるで港灣施設のやうなところに會社はあつた。
面接してくれたのは50代半ばくらゐの總務部長と、さらに少し年輩の方。
私の學歴やキャリアが氣になるらしく、「仕事の出來ない部下にどのやうに對應するか」などといふことを訊かれた。
これまでにも何度もあつたことだが、また「オーバースペック」といふことになりさうだ。
私は知らなかつたのだが、紹介してくれたエージェントの方が面接が終るのを待つてくれてゐて、面接後に話をした。
年收は700萬しか出せないが、それでも大丈夫か確認してくれと企業に云はれたらしい。
私としてはそれでもOKだが、現在進行中の京都の企業はスタートが750萬だと傳へておいた。
いまは社長が何かと忙しく、次のステップに進めるとしても年明けになりさうだ。
さういへば、面接中に總務部長がこちらは急いでゐないと強調してゐた。
あまり感觸は良くない。
これは京都のG社に賭けるしかないかもしれない。


12月22日。

京都のG社で面接。
相手は、40代前半の管理本部長。
話をしてゐて、なるほど確かにキレ者と云はれるだけのことはあるなと、納得した。
理解が速く、私がわざと曖昧に答へるとすぐに突つ込んだ質問を重ねてくる。
私の應募したポジションの上司は、この管理本部長。
上司としてはありがたいタイプだ。
ただ、面接の手應へはいまひとつだつた。
感情を表情に出さないタイプだけに、どのやうな評價を下したのか想像がつかない。
最後に希望年收と最低年收について訊かれた。
また、今後のことについてはエージェントを通じて連絡するが年明けになるかもしれないと云はれた。
希望的な觀測をすれば、落すと決めた相手に希望年收をわざわざ訊くことはないだらうとも思ふ。
連絡が年明けになるといふのも、最終面接のセッティングに時間がかかるといふことではないかとも思ふ。
次のステップがあるとすれば相手は、東京にゐる社長か、もしくは創業者でグループ全體の代表者のどちらか。
いづれにしても豫定を確保するには時間が必要だらう。
なんとか次のステップに進んで、どちらかと會ひたいものだ。


1月2日。

豐中へ年始參り。


1月3日。

こんどの日曜日(8日)、訊きたいことがあるから家にゐてくれと義父に云はれる。
いやな豫感・・・


1月8日。

午後1時半、義父母來訪。
病氣の状態や、再就職活動の状況を訊ねられる。
ああ、このことだつたのかと安心したら、さにあらず。
結局、娘と別れてくれといふ話だつた。
そのはうが私にとつても家内にとつてもいいだらうと云ふのだが、ほんたうにさうなのか、よくわからない。
よく考へておいてくれと云はれたが、いはば一方的な通告であり、私には選擇肢はない。
受け容れるしかないのだ。


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2 コメント

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Unknown (馬鹿も一心です。)
2019-12-05 13:24:45
あなた様のブログを関心と興味深く拝読しております。
応援ありがとうございます。
私の息子は5年前 パニック障害を発症。
仕事 日常生活の行動範囲が狭まり苦闘しております。
様々の要因が複合され絡み合っての事ですが
ブログに悪徳金融機関記事を載せています。
私が癌発症により 療養中に
息子を卑劣な方法で攻撃して精神的ダメージを負わせました。
金融庁も把握しておりますが、当事者間での解決を促されたのですが
応じてない。
返信する
馬鹿も一心さん (仙丈)
2019-12-06 06:14:41
コメントありがとうございます!
ご子息の安寧と貴殿のご健康を祈ります。
今後ともよろしくお願いいたします。
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