
あまりの天氣の好さに、これはどこか出かけなくてはと思ひ、家を出て中山寺まで歩いた。
私の家から中山寺までは、公共交通機關を使ふ場合、最寄驛までバスに乘り、電車で1驛。
最寄のバス停まで歩いて6分、待ち時間2分、バス乘車時間4分、驛での待ち時間5分、電車乘車時間3分、驛から中山寺山門まで歩いて3分。
これを合計すると23分。
ところが、きのふ時計で測つてみたら、家の門から中山寺の山門まで、歩いて約20分。
なんと、歩くはうがバスと電車を乘り繼ぐより早かつた。
これは、 祕密の「ワープ道」 のお蔭であるが、それにしても思つてゐた以上に中山寺が近いのに驚いた。
中山寺は依然として七五三參りで混み合つてゐたが、梅林は閑散としてゐた。
もちろん、梅の季節には賑ふのだが、いまは見放されてゐる。
しかし、この梅林の奧に、大きなもみぢの樹があるのは、案外知られてゐないやうだ。
紅葉の名所と呼べるやうなものではないが、それでも美しい年にはかなり美しい。
昨年は美しい年 だつた。
で、今年はどうだつたかといふと、殘念ながら美しい年ではなかつた。
まだ色づきは7分ほどだといふのに、赤い色がくすんでゐる。
まるで枯れかけた葉のやうな色合ひなのだ。
寫眞映えしないなあ、と思ひながら、いろいろをアングルを變へたりして試行錯誤。
葉の裏側から日の光を透かすやうにすると、くすんだ色が少し鮮やかになるのに氣づいた。
トップの寫眞は、さうして撮つたもの。
白飛びした部分もあるが樹の幹の質感や、枝のシルエットの造形が面白いと思つた。





そうではないかと思ってましたが、仙丈さんは阪急宝塚線沿線なんですね。
私は、時々清荒神で降ります。私、富岡鉄斎が好きで、清澄寺の鉄斎美術館に鉄斎を見に行きます。
清荒神、賣布神社、中山寺。
私はまだ鐵齋美術館に行つたことがないので、いつか天氣の好い日に行つてみようと思ひます。