仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 6月24日

2011-06-24 00:09:39 | 昔の手帳から
【1981年】(2囘生)

大學サボリ
塾:月例テスト
「ヨーロッパ退屈日記」


水曜日。

單車が故障してしまひ、外出できない。
必然的に大學にも行けない。
といふか、その厄介さを思ふだに行く氣になれない。

塾は月例テスト。
教へるのではなく、單なる試驗監督。
それでも時給2千円ほど貰へるのだから感謝。

アパートの友人、ヤマムラが伊丹十三のファンで、彼の著作を何册か持つてゐた。
面白いよと薦められて、借りて讀んだ。
確かに面白い。
ヤマムラの持つてゐる伊丹十三の本を全て貸して貰ふことにした。

ヨーロッパ退屈日記 (新潮文庫)
伊丹 十三
新潮社





【1983年】(4囘生)

國文新歡コンパ
ミケランジェリ Op.111 他
HにTel


金曜日。

國文專攻のコンパ。
講義にあまり出席してゐないくせに、コンパには殆ど全て參加してゐた。
轉學科したことで、3囘生をやりなほしてゐるため、學年で云ふと1年後輩の連中と同期になつたのだが、なぜか私は人氣があつた。
この大學は近現代文學の講座が1つしかなかつた。
その状況に不滿を感じてゐた私は、「近現代文學研究會」を主催した。
なんのことはない、單なる讀書會のやうなものなのだが、そんなことをしてゐたお蔭で、講義には出席してゐないのに顏だけは廣く知られてゐた。
なので、コンパだけ參加してゐても、コンパに顏を出すだけで拍手が沸き起る有り樣だつた。
私は絶滅寸前の貴重な動物か?

Op.111 といふのは、ベートーヴェンのピアノソナタ第32番のこと。
ミケランジェリとベートーヴェン、どうもイメージ的にはしつくりしない取り合せだ。
ところが、32番のソナタに關しては、ミケランジェリはライヴで彈いてゐたりする。
この日買つたレコードは、まさにそのライヴ録音。
殘念ながら録音状態が惡く、ミケランジェリらしい音が聞えてこなかつた。
最初に聽いてガッカリしたので、その後は殆ど聽きかえすこともなかつたやうに思ふ。
ちなみに、2年ほど前に買つたCDに32番のソナタのライヴ録音があるのだが、こちらはミケランジェリつぽい音が聞える。
なので、このところナイトキャップとしてベッドの中で聽いてゐるのだが、なかなか面白い。
横の流れよりも縱の音の響き合ひを大切にしてゐるやうな演奏だ。


リサイタル
ミケランジェリ(アルトゥーロ・ベネデッティ)
キングレコード


D. スカルラッティ:3つのソナタ/ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第32番/ショパン:ピアノ・ソナタ第2番「葬送行進曲」(ミケランジェリ)(1959, 1961)
クリエーター情報なし
BBC Legends







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