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仙丈亭日乘

あやしうこそ物狂ほしけれ

【昔の手帳から】 3月20日 (80年:H宅、81年:喫茶「穂高」)

2011-03-20 00:44:00 | 昔の手帳から
【1980年】(浪人)

Hの家。明石天文台 プラネタリウム


18日は、第一志望大に合格、アパートを搜して契約。
19日は、Hに電話し合格報告、摩耶山につれて行つて貰つた。
そして、この日はHのお宅にお邪魔した。

Hとは小學校が一緒だつたから、授業參觀などで彼女のご兩親の顏はなんとなく覺えてゐる。
でも話をしたことはなかつたし、なにしろ子供の時のこと、相手は私の顏すら覺えてゐないだらう。
そもそも、女の子の家にお邪魔するなんて、私の人生でおそらく初めてのこと。
お宅にお邪魔することになつて、私はどれだけ緊張しナーヴァスになつたことか。
相手をどう呼んだらいいのだらう、なんて。
「お父さん」
「君にお父さんなんて呼ばれる筋合ひはない!」
とか?

最寄驛までHが出迎へてくれ、バスでお宅へ。
お父上はゴルフの練習に出られてゐて、お母上が迎へて下さつた。
折しもひる時を廻つた頃だつたので、神戸南京町の 「老祥記」 のブタ饅をご馳走になつた。
關東に住んでゐた私にとつて、もちろん初めて食べたものだが、とつても美味かつたのを覺えてゐる。

さうかうしてゐるうちに、お父上が歸つて來られた。
お母上とはまだ話すことも出來たが、お父上は口數が少なく、しかも共通の話題がない。
やがて、彼はTVでプロ野球のオープン戰を見始めた。
阪神ファンだとのことで、やうやく共通の話題が見つかつた。
ちやうど岡田が入團した年で、岡田の起用について話をしてくれた。
ところが、私には彼の關西弁がうまく聞き取れない。
いまのやうにTVをつけると關西弁が氾濫してゐるやうな時代ではなかつた。
なので、關西弁に慣れてゐない私には、關西ネイティヴの關西弁は言葉の違ひよりも、それ以前に發音やイントネーションの違ひで言葉そのものが聞き取れなかつたのである。
私自身、口數の多いはうではないので、沈默の時間が續く。
その沈默の重さにつぶされてしまひさうになる。

私の危機的状況を見てとつてか、Hが私を外に連れ出してくれた。
やれやれ、助かつた・・・といふのが正直な氣持ちだつた。
Hは明石の 天文科學館 に連れて行つてくれた。
日本標準時子午線の眞上に建てられたことで有名なところだ。
1年數ヵ月前まで天文學者になりたいと思つてゐた私にとつて、ここは一度は訪れたい場所であつた。
ここでプラネタリウムを見て、そのあと明石城趾(明石公園)まで足を伸ばした。

氣疲れのした訪問だつたが、お母上が「仙丈くん、また遊びに來てね」と云つてくれたのが救ひだつた。




【1981年】(1囘生)

御茶ノ水「穗高」 灰皿¥300
三省堂(地圖、本) 上野


あれ?
御茶ノ水の喫茶「穗高」にまた行つてゐる。
この年は 3月13日 にも行つてゐるのに。
もつとも、私は50歳になつた今でも、東京に行つた時は必ずと云つていいほど行つてゐるのだが。



「穗高」の灰皿。
これは 2005年に買つた もので、當時のものとは微妙にデザインが違ふのだが、おほむねこんな灰皿だつた。

三省堂で地圖と本を買つてゐる。
24日からC高山岳部の春山合宿にOBとして參加するので、そのための地圖を買つたのかもしれない。
ただ、那須連峰へは高3の時に行つてゐるので、地圖は持つてゐる筈。
いま念のため地圖を引つ張り出して確認したら、5萬分の1と2萬5千分の1の2枚があり、どうやら後者のはうをこの時に買つてゐるやうだ。

上野と書かれてゐるが、上野に行つた理由がわからない。
何しに行つたんだらう?




【1982年】(2囘生)

15:00~入塾テスト
17:00~授業



枚方の塾で生徒募集の入塾テストをしてゐる。
ただ、私の記憶では、テストで生徒をふるひ落したことはなかつたと思ふ。
入塾希望者の現在の學力を把握する意味だつたやうに思ふ。

手帳の後ろの方に塾の時間割が記されてゐた。
それによると、この年、土曜日には小5の理科と中2の英語を教へてゐたやうだ。




【1983年】(3囘生)
スヴィアトスラフ・テオフィロヴィッチ・リヒテル 誕生日 68歳

【1984年】(4囘生)
スヴィアトスラフ・テオフィロヴィッチ・リヒテル 誕生日 69歳


まあ、何と申しませうか。
それほどまでにリヒテルが好きだつた、といふことで。







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