すきやきに入つてゐるもののうち、私にとつてその存在意義がわからないものがある。
肉は必要不可缺だし、ネギや豆腐もさうだ。
玉ネギはあつたはうが美味いし、白菜や春菊だつて美味い。
ところが、こいつはと云へば、あつてもなくても私は一向に構はない。
子供の頃は、それが「しらたき」だつた。
それがいつの頃からか「いとこんにゃく」となり、さらに「マロニー」となつた。
「しらたき」と「いとこんにゃく」は、どちらも蒟蒻の仲間だらうといふ想像がつく。
しかし、「マロニー」は間違ひなく蒟蒻の仲間ではない。
すきやきに入れて放置してゐると、どろどろとして來て、見た目もよくないし、果してすきやきに入れる必要性があるのか疑問に思ふ。
あの頼りない食感はどこかで經驗したことがあると思つて、思ひ出してみたら、「はるさめ」だつた。
「はるさめ」 と 「マロニー」 。
太さはまるで違ふが、食感は似てゐる。
「マロニー」のはうが幾分クニュクニュした感じがして、「かんてん」や「くずきり」の仲間のやうな氣もしなくはない。
でも、もしかしたら「はるさめ」を太くしたら同じやうな感じがするかもしれない。
で、調べてみた。
「はるさめ」は、緑豆から作られるアジアの乾麺だとのことだが、ジャガイモやサツマイモの澱粉で作られるものもあるのだとか。
一方、「マロニー」はといふと、これはマロニー株式會社の作る麺の商品名で、「はるさめ」のやうな一般名詞ではない。
ジャガイモやトウモロコシの澱粉を主な原材料として作られてゐるとのこと
つまり、かういふことだ。
「はるさめ」もジャガイモの澱粉で作られるものがあり、「マロニー」の主原料にもジャガイモの澱粉が使用されてゐる。
この兩者は、いはば血の繋がりのある親戚筋、と云つたところか。
「似て非なるもの」といふカテゴリでまとめるつもりだつたが、これではさういふわけにもいくまい。
仕方ない、「似て非ならざるもの」としておかう。
<追記>
「マロニー」は1964年から製造されてゐるとのことなのだが、それにしては子供の頃に食べた記憶がない。
私が「マロニー」を初めて食べたのは、1980年に關西に來て以降のことだと思ふ。
それも學生時代には食べてゐないやうな氣がするので、確實に記憶にあるのは、社會人になつてからのこと。
もしかすると、なかなか賣れなくて流通してゐなかつたとか?
勝手な想像だが、80年代後半に「タピオカ」が流行つて以來、食感の似てゐる「マロニー」にも光があたるやうになつたのではないだらうか。
私の場合、ココナツミルクに沈んでゐる「タピオカ」は好きだが、すきやきに入つてゐる「マロニー」は好きではない。
同じやうに存在意義のわからないものでも、どろどろになる「マロニー」より、毅然とした「いとこんにゃく」のはうがまだマシだ。
肉は必要不可缺だし、ネギや豆腐もさうだ。
玉ネギはあつたはうが美味いし、白菜や春菊だつて美味い。
ところが、こいつはと云へば、あつてもなくても私は一向に構はない。
子供の頃は、それが「しらたき」だつた。
それがいつの頃からか「いとこんにゃく」となり、さらに「マロニー」となつた。
「しらたき」と「いとこんにゃく」は、どちらも蒟蒻の仲間だらうといふ想像がつく。
しかし、「マロニー」は間違ひなく蒟蒻の仲間ではない。
すきやきに入れて放置してゐると、どろどろとして來て、見た目もよくないし、果してすきやきに入れる必要性があるのか疑問に思ふ。
あの頼りない食感はどこかで經驗したことがあると思つて、思ひ出してみたら、「はるさめ」だつた。
「はるさめ」 と 「マロニー」 。
太さはまるで違ふが、食感は似てゐる。
「マロニー」のはうが幾分クニュクニュした感じがして、「かんてん」や「くずきり」の仲間のやうな氣もしなくはない。
でも、もしかしたら「はるさめ」を太くしたら同じやうな感じがするかもしれない。
で、調べてみた。
「はるさめ」は、緑豆から作られるアジアの乾麺だとのことだが、ジャガイモやサツマイモの澱粉で作られるものもあるのだとか。
一方、「マロニー」はといふと、これはマロニー株式會社の作る麺の商品名で、「はるさめ」のやうな一般名詞ではない。
ジャガイモやトウモロコシの澱粉を主な原材料として作られてゐるとのこと
つまり、かういふことだ。
「はるさめ」もジャガイモの澱粉で作られるものがあり、「マロニー」の主原料にもジャガイモの澱粉が使用されてゐる。
この兩者は、いはば血の繋がりのある親戚筋、と云つたところか。
「似て非なるもの」といふカテゴリでまとめるつもりだつたが、これではさういふわけにもいくまい。
仕方ない、「似て非ならざるもの」としておかう。
<追記>
「マロニー」は1964年から製造されてゐるとのことなのだが、それにしては子供の頃に食べた記憶がない。
私が「マロニー」を初めて食べたのは、1980年に關西に來て以降のことだと思ふ。
それも學生時代には食べてゐないやうな氣がするので、確實に記憶にあるのは、社會人になつてからのこと。
もしかすると、なかなか賣れなくて流通してゐなかつたとか?
勝手な想像だが、80年代後半に「タピオカ」が流行つて以來、食感の似てゐる「マロニー」にも光があたるやうになつたのではないだらうか。
私の場合、ココナツミルクに沈んでゐる「タピオカ」は好きだが、すきやきに入つてゐる「マロニー」は好きではない。
同じやうに存在意義のわからないものでも、どろどろになる「マロニー」より、毅然とした「いとこんにゃく」のはうがまだマシだ。
マロニ~ちゃんで大爆発だったらしいです。
一緒に呑んだんですが、マロニーを使った料理を考えてくれと云われ困ってしまいました。
はい、私もマロニー苦手です。
マロニーの社長が素敵な女性であるといふことは、まつたく存じ上げませんでした。
一緒に呑んだ、なんてこれまた羨ましい(笑)
「マロニー餃子」なんていかがでせう?
あまり美味さうぢやないですね・・・
「マロニてん」なんて、どうでせう。
「ところてん」をマロニーでするんです。
これは不味いかな・・・・