そらいろ

旅とアートの雑記帳… 旅・自転車・写真・音楽・陶芸など身近な話題を気の向くままに…

「リンカーン」と立川駅北口アート

2013-04-28 | トピック

 GW2日目 … 立川シネマシティで「リンカーン」を観てきました。こんな絶好のお天気ならば、思い切ってお台場方面に出るとか多摩川沿いをサイクリングする、なんて方が妥当だとは思いましたが、予告編の時から観たいと思っていたので、昨夜のうちにネットでチケットを購入(座席も指定可能)して10時15分からの上映に向かいました。




 シネマ2の近くまで行くと、入口の外まで人があふれていました。2階のチケット売り場の混雑回避のため、エスカレーター前で入場制限しているらしいです。

 係のお兄さんに「予約しているチケット受け取るだけなので先に行っていいですか?」と聞いたら、「すでにチケットを購入している方しか乗れません」と言う。「自動の交換機で受け取るだけなんですけど…」というと、「それでは奥の階段を使って2階に行って下さい」と言われてしまいました。

 「今、明らかエスカレーターには誰も乗っていないんだから、2階に行くだけなら問題ないでしょ」「いや、2階は混雑しているので駄目です」「エスカレーター降りたらすぐのところじゃないの?」といったやり取りがあり、実質3階分ぐらいある階段を昇る羽目に…

 チケット売り場は当日券を求める人の列でそれなりに混雑はしていましたが、3台あるチケット交換機はガラガラ。近くにいた支配人的な男性に、気持ちを抑えきれずに先ほどのいきさつを報告してしまいました。

 「上下の連携をもっときちんと取るべきじゃないですか?」
 「予約チケットを受け取る人は優先して入れてもいいんじゃないですか?」

 こんなに混雑するのを見たのは数年ぶりなので、映画館側も対応にとまどったのかも知れません。



 「リンカーン」と聞くと「黒人奴隷解放」が思い浮かびますが、この映画は、1862年の「奴隷解放宣言」を実質的なものにするために合衆国憲法を改正するべくリンカーンらが努力する1864年当時の姿を描いたものでした。

 1864年、わが国では、幕末の混沌の中で「禁門の変」が起こり、その後、都から追放された長州が薩摩と手を組み倒幕へと向かう時期にあたります。「ペリー」「ハリス」など黒船到来から主役だったアメリカが、日本史からしばらく姿を消しますが、南北戦争がはじまりそれどころではなかったというのがその理由、というのもうなずけました。

 ストーリーでは、60万人の戦死者を出し泥沼化した南北戦争の経過やその中での黒人の扱いにも関心が持たれましたが、やはり、緊迫した憲法改正の共和・民主両党の表や裏の戦いに引き込まれました。

 改正に必要な3分の2以上の賛成票の獲得のために、あらゆる手を使うという場面も見られましたが、多くの国民の支持を受け、他党からも同調者を誘い、クライマックスでは世界の歴史が大きく変わりました。

この時に黒人の権利保障に猛烈に反対していた民主党から、1世紀後に黒人大統領が生まれるなんて想像すらできなかったと思います。
 
 ところ変わって、わが国では96条をまず改正し、憲法を他の法律と同様に改正しやすくする動きが顕著になってきています。国民の大多数が賛成して初めて変えられるのが「憲法」であって欲しいと思います。


 さて、映画館を出て、先日のオペラシティで見た「ジョナサン・ボロフスキー」の巨大な作品の一つ「ブリーフケースを持った男」が近くにあることを思い出し、損保ジャパンのビルを周回してみました。彼は西側の壁(モノレール側)にスクッとたたずんでいました。




 この近辺には他にも、オブジェが色々と見られます。

<自転車…たぶん夜は光りそう>


<小人?>


<スネイル>


<アフリカ?>



 他にもあちこちに小さなオブジェが…