腫瘍の切除手術からちょうど2か月目の今日、朝イチで通院してきました。前回の血液検査の結果は異常無し、エコーでも左右とも影無し。ドクターの「終了です!長かったですね、お疲れ様…」の言葉にホット一息 … そして、感謝です。
でも…襟元の傷は残っています(これから先、薄着になるとかなり目立つかも)。
このような傷は、ウクライナのチェルブイリ近辺では「チェルノブイリネックレス」と呼ばれています。 写真に線が引いてあるんじゃないんですよね。
私の場合、幸いに良性でしたが、同じように甲状腺腫瘍の切除摘出でした。
予想以上の皮膚の再生力と抗生剤の威力に助けられて入院は10日ほどで済みました。そして、今回のように大学病院の最新の医療技術と医療器具により施術できたことはきわめて幸運だったと思います。
それでも、麻酔の導入から意識の回復まで5時間半、術後はICUに1泊、その後も二日ぐらいは寝返りが打てずに睡眠が充分にとれませんでした。
甲状腺腫瘍は進行が遅く手術も容易だと言われますが、実際に体験してみてかなり辛い手術だと感じました。
ましてや、悪性と診断されていたらこんなに冷静ではいられなかったと思うし、喉の傷痕も気にならないと言えば嘘になります。
そして、今、思うのは、チェルノブイリと同じように福島の子どもたちも、この先長い人生を不安を抱えながら生きていかなくてはならないということ…
こういうことを未来への『負の遺産』と言うんだな、とあらためて感じました。
「原子力で豊かな未来!」というスローガンがむなしく思えます。
このような状況だからこそ、大人たちが子供たちを守っていかなければならないのに、今回の事態を招いた人たちは、誰も責任を取ろうとしません。それどころか、検査の必要性を否定したり、因果関係を放射能から切り離そうとやっきになっているようです。
先日の汚染水漏れやこのところの地下水?の海への放出計画のこともあるし、多様な情報の収集と多角的な視点から今後の経過を見守っていきたいと思います。
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