まちのさんぽみち

日々のできごとを思いつくままに書いています
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お気に入りの俳句

2024年10月03日 | はいくのこみち

倒るるも倒れぬ稲も色づきぬ 2024.10
秋晴れや無罪判決手持旗

早稲米の穂はふくらみて雨纏ひ 2024.9
新しき傘を夕立へ繰り出せり

指フレームに松と鳥居と鰯雲 2024.7
手を振りて見えなくなりぬ鰯雲
村中の案山子を縫ひし古希の意気

颯々と日傘を飛ばす青嵐 2024.6

暮れ泥む桜堤を花吹雪 2024.5

兜と並ぶ一歳の誕生日 2024.5

足元に落ちては消える春の雪 2024.4

小刻みに風に震へる仏の座 2024.3

鷽替や見知らぬ人の手と手と手 2024.2

冬晴れや秩父連山麗麗と 2024.1 

朝顔の種を集めし小春かな 2024.1

北風の袖口からも忍び込む 2024.1

着ぶくれて流星群を見に行かむ 2024.1

ファインダー越しの飛行機虹の中 2023.10

夏休み紙いつぱいのクヂラの絵 2023.9

大泣きの嬰の眉間や夏の昼 2023.8

置き配の荷は影もなく炎天下2023.8

鉄塔の丸ごと映る早苗の田 2023.7

LINEあり男児誕生夏燕 2023.5

開花宣言ぬくもりの手話語り 2023.4

碧空や銀杏黄葉のその先に 2022.12

蜘蛛の巣を解き放たれて秋茜 2022.11

遠き台風線状降水帯はここ 2022.10

重なりし廃車の山や雲の峰 2022.8

用水の草を飲み込む驟雨かな 2022.8

夏空と電線映す水たまり 2022.6

陽炎や遠くゆらめく対向車 2022.4

冬枯れやジャングルジムへつむじ風 2021.12

コスモス畑荒川を遡る 2021.10

朝まだき秋めく雨の音静か 2021.9

暮れ泥む道行く子らや青田伸ぶ 2021.8

石垣にあまた零るる芝桜 2021.6

逢魔時畦に一列ねぎぼうず 2021.5

新しい自転車を駆る青嵐 2021.5

花満ちて花は紅差し風に乗る 2021.4 

冬空を縦に切り裂く飛行雲 2021.1

冬晴れの眩きばかり縁定 2021.1

秩父路や見上ぐる烏瓜真っ赤 2020.11

小春日や糸の通らぬ針の孔 2020.10

街路樹に途切れず猛る蝉の声 2020.9

子らの声馬の形の春の雲 2020.5

朝顔の蔓の巻付く蜘蛛の糸 2019.9

風はらむつなぎの服や秋の空 2018.10

革靴の泥を拭ひて春隣 2018.3

うたた寝や夢の続きの蝉しぐれ 2017.9

空梅雨や土くれ落とす耕運機 2017.6

おくるみの中から寝息冬うらら 2016.1

< 白露句集 >

碧空に銀杏紅葉のつきささる

ゴーヤの実ゆらりゆらりと豪雨かな

蕗の葉の山を包みし定山渓

美容師の指あたたかし春の雪

山茶花咲く旅立つ母の薄化粧

(父の句も)

冬うらら太字の父の万年筆

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