昭和歌謡に『夢想花』という曲があります。
「飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで飛んで
まわってまわってまわってまわる」
というサビは一度聴いたら忘れないインパクトのあるものです。
人は輪になって歌い踊り、まわる宇宙を観察するにとどまらず、
「まるいとまわる」「まわすと動く」
という輪、円の特性を利用してさまざまなモノを発明してきました。
縄文式土器は「ろくろ」です。ろくろをまわしてきれいなまるい形の土器を作っています。
古代の技術ではほかに、丸太を「ころ」と呼び、上に重たいものを乗せて運んでいます。
車輪は人類史上もっとも大きな発明だと言われていますが、
21世紀に入って、約5200年前の車輪がスロベニアで見つかり、約3000年前の木製の車輪がイギリスの遺跡から発掘されています。
車輪は、古代ローマに伝わると「戦車」に利用されるようになりました。
車輪の応用に、「風車」「歯車」などがあります。
古代ローマ時代に、木製の車輪のまわりに鉄の輪を嵌める方法で鉄の車輪が作られはじめました。
タイヤがゴム製になったのは19世紀のことです。鉄の車輪のまわりにゴムの輪をはめました。
さらにゴムに空気を入れることで速く走れるようになりました。
ゴムにカーボンブラック(黒インキ)を添加することで耐久性が向上しました。
空気入りゴムのタイヤは現在も、自動車、飛行機の補助輪などに用いられています。
そして、車輪という大発明の応用として、
まわってまわってまわって、、、
スイスで地下に作られた1周27kmの巨大な円環状加速器は最新の発明品です。
粒子を光の速さでまわして衝突させてビッグバンの状態を作り出して、この研究は一体何に応用されることになるのでしょうか。
巨大加速器は建設に20年の歳月を要し、2030年には建設中の新たな加速器がヨーロッパや中国などで稼働を開始し、2040年、2050年にはさらにグレードアップする予定です。
カタカムナに始まり、八角円堂、六角堂、茅の輪くぐりと
「昔」から伝わるまわりてめぐる仕組みを調べて考察してきましたが、
地下巨大加速器というとんでもない「今」に行き当たりました。
「輪」が「和」になることを祈るばかりです。
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