今回も様々な編成があり、各々編成に相応しい曲に相応しい演奏がされ、感心した。
プロでは小編成は少数精鋭、大編成は二流の奏者で水増しされるので、小編成の方がレベルは格段に高い。
ティンパニーがマンドリン合奏に加わる編成もあった。この曲は以前からよく演奏されるが、僕は初めて楽譜を見た時、無謀だと思った。
しかし生の演奏を聴けば、「合う。なぜだろう?」…ティンパニーもマンドリンも、アタック+減衰音だから音の形が同じ。仲間なんだ!
でも注意。ティンパニーの音から煙が出るよ。その煙が他の楽器の音を隠しちゃうよ。
ところでマンドリン合奏は結局メロディーを目指すのか。
メロディーは確かに音楽の原点。だからこそ、そこに寄り掛かり過ぎると「お母ちゃん、お母ちゃん!」みたいで気恥ずかしく感じる。
ただ今日の演奏の中には、抜粋によってメロディーへの寄り掛かりを最小限に回避したものもあった。
《斬新な発想+実現する努力の集積》演奏も作曲も同じだね。
最後に、今年は静岡県を台風15号が襲い、世界規模でも危機的状況の中、この様な演奏会が開催され、心よりお祝い申し上げます。
(静岡県高等学校文化連盟「第26回演奏会:ギター・マンドリン部門」で私が述べた講評/掛川市生涯学習センター)
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