先月、ワルシャワのPhasma-Musicから、独奏から室内アンサンブルまでのCDのための作品募集があり、来年の新たな制作はこれのみで〆切は年末との事。
そこで自演のために作曲した無伴奏チェロの小品《ネオ・サミット湯河原》を、チェロと室内アンサンブルによる5分の小協奏曲に膨らませた。
独奏曲を基に協奏曲を作る際、アンサンブルパートが必然的なだけでなく、意外性も無ければ成り立たないと感じた。それが素材を限定しながら世界観を拡げる事になるのだと。
▶YouTube 💿CD
併せて1990年作曲《無伴奏チェロのためのソナタ》から第3楽章(緩徐楽章)を浄書して出品した。[YouTube下 24:20~]
作曲当時僕はチェロを持っていなかったので、ヴァイオリンをチェロの様に構え、運指を確かめながら作曲した。それでもチェロ独奏曲を作曲するのは音が少なくて平易だと思っていた。
その33年後の今、自分でチェロを弾いて細部を修正したが、何と難しい曲!
…静岡大学の恩師、大槻寛先生から委嘱され、先生や中国人留学生の作品等と共に初演した。その10年後、日本現代音楽協会の仲介でルーマニア初演された。
昨日Phasma-Musicに送信したら返信「なぜ第3楽章だけ?」。僕は「他の楽章は上手く出来ておらず改訂が必要で、〆切に間に合わない。1カ月程延びても良いなら全部やる」と答えると「Yes!」。
さあ大変!
では良いお年を。
※'24年7月10日"Phasma New Music Days Contemporary music festival"で改訂版初演&"Phasma-Music"からCDリリース契約('24年予定)
♫ 試聴(無伴奏チェロソナタ・改訂版)
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