フルートとアコーディオンのための《Yugure》を作曲している時、いずれフルート協奏曲にしたいと思っていた。
その二重奏曲をPhasma-Musicに送信した翌日、当CD企画の締め切りが半月延長されるというメールがあり、渡りに船と、《Yugure》のフルート協奏曲版を作ることにした。
結果的にアコーディオン・パートがオケのための練り上げられたスケッチとなった。
ヴァイオリンやチェロ、クラリネット等、凡そピアノ以外の協奏曲を作曲する難しさの一つは、オーケストレーションを分厚くするとソロが聴こえなくなるという点にある。
とりわけフルートは倍音が無いので最も他の音に隠蔽され易い。
この曲でも何カ所かでその問題に直面した。盛り上げる箇所では独奏フルートを止めてオケのみにしようと試みたりもした。実際、古典の協奏曲はそうしている。
しかしそれは妥協。最も盛り上がる箇所こそフルートに委ねたい。そのジレンマを解決しない限り新たなフルート協奏曲の意義は無い、と考えた。
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