父は勤勉・厳格・凝り性で、頑強な体を持ち、若い頃はスポーツ万能だった。
気性の激しい面と理屈っぽく細かいことにこだわる面があった。
時に強引に我を通し、時に腕組みしながら長広舌を振るった。
自分が負傷しても笑い飛ばし、家族のどんな問題にも正論に基づき叱咤激励し、自ら行動し、助けてくれた。
寂しい時にも怒ったような顔をすることを、僕は学生だった夏のある日、父と別れる瞬間に発見した。
父が死去して一年、家族間は思いやりに満ちた関係に変わった。
物への執着を捨て、母の居室をすっきり片付ける。
快適さや幸せのための節度ある出費は惜しまない。
変わることが父の死を生かすこと。しかし、それが出来るのもみな父のお蔭。
死は究極の弛緩、生は恩恵…父の臨終から悟った。
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先祖の誰一人欠けても自分はいない。
生かされている奇跡ですね。
お父様の魂が安らかでありますように。
みんなのブログからきました。
大海に住む盲目の亀が百年にただ一度だけ海面に浮かんでくる時に、
たまたま穴の開いた流木が浮いて、その流木の穴に首入れるという仏教の寓話があります。言わば、めぐり合うことは非常に難しいことの例えです。
血のつながる家族となることは、盲亀浮木のような奇跡の確率です。
生まれてくることは、両親がいます。
両親のそれぞれの両親、合計4人。
このようにさかのぼって考えてみましょう。
10代前を遡ったら自分と同じ血が流れている先祖は1024人。
20代前だと約100万人!!
そのうちのただのひとりでも欠けたら、自分はいま存在していないです。
「命」を次につないできたから、現在の自分の「命」があります・・・
奇跡的なことのように思えます。
そのように考えてみると、先祖の大切さがわかり、お墓の重さがわかります。
先祖に手を合わせて感謝しましょう。