池田 悟≪作曲家≫のArabesque

・・・深くしなやかに・・・(音源リンクしてます)

《ミラージュ》…夢、妄想、思索

2010-10-12 | 作曲/小編成

小説は論文じゃない。夢や妄想、思索をあらゆる側面から立体的に構築したものでなくてはならない。
もし不出来な描写で読者に「何てバカなことを書いている」と思われたら、そこでおしまい―
未完の大作『死霊』の作者、故・埴谷雄高氏のこの言葉は、翻って私自身の作曲上の視座となる。
作曲は畢竟、音楽のたくらみ、言霊(ことだま)ならぬ音霊との戯れ…。
ヴィオラの、ヴェールのかかった音色。ピアノの、あくまで鍵盤打楽器としての華やかな色彩。
両者の遭遇から、いかなる "Mirage(幻影)" が生まれ得るのか。

(「ミラージュ―ヴィオラとピアノのための (2002)」 プログラムノート)
試聴



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