東京文化会館小ホールで、日本現代音楽協会「第27回現音作曲新人賞本選会」&「創立80周年記念オープニングコンサート/現代ハープ音楽の領域《第17回朝日現代音楽賞受賞記念 篠﨑史子ハープリサイタル》」の複合的なコンサートを聴く。
今年の新人賞のテーマは「ハープを含む二重奏、またはハープの二重奏」。
イタリアからの5作品を含む21作品が応募され、5作品が本選で演奏された(うち1作品はイタリア人のもの)。
審査員:糀場富美子(長)、北爪道夫、松平頼曉
新人賞は満場一致で、山本哲也氏「誤謬」(ハープ+コントラバス)。また本年度特別に企画に加えられた、来年ミラノの音楽祭で演奏される作品にもミラノ・コンテンポラリー・ミュージックセンター長のロッセッラ・スピノーザ女史により、当作品が選ばれた。
糀場氏の講評では、審査の観点として「ハープの用法」「新しい魅力」「デュオの必然性」。
スピノーザ氏の講評でも「アイデンティティー」「新しいものを見つけることから逃げないこと」「アカデミックなものに頼らないこと」。
私見では、受賞作はピッチによるのではなく、奏法や音色のコンポジション。一貫して野性的。円熟した作曲家が書けないような曲。
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