拙作、2台のピアノのための「スーパーストリング理論」が初演される、ソウルの「第46回パン・ムジーク・フェスティバル」に招待され出席した。
11日15時、ソウル金浦空港着。その晩、ピアノ作品のリハーサル会場の嘉泉(カチョン)大学まで、現地の若い女性スタッフがホテルから90分もの行程をメトロに同乗し、案内して下さった。
2人の若いピアニスト、Jaehong Lim(チェーホン・リム), Jiwoong Jeon(チーウォン・ツァン)による演奏は正確、冷静にして情熱的。リハは2、3カ所の注意のみ、笑顔で終えた。
ホテルに戻るとほぼ深夜0時。まずい事にいつもの酷い頭痛が始まった。翌日は軽い朝食の後、ひたすらベッドで眠る。夕方1時間ほどホテルの周囲を散策し、夜はコンビニで買った牛乳のみ口にし、とにかく眠った。
3日目の13日は世宗(セジョン)アートセンター・チェンバーホールで拙作も含む1~3台のピアノ作品演奏会のゲネプロと本番。韓国の作曲家の作品は日本の現音の傾向と似ているように感じたが、A-B-A形式が多いのは韓国の現音の特徴だろうか。
ホールの外では昼間はダンスグループのイベント、夜は大音響のデモ。拡声器から流れるアリランのような大合唱は、ティンパニのロールやシンバルの炸裂音を伴い、戦意高揚の効果抜群だった。警察の警笛さえ…。
自分の本番はマチネーだったが、その後、先の女性スタッフや韓国の作曲家達に誘われて軽く食事をご馳走になる内に頭痛は治り、同じ会場でのソワレ(室内管弦合奏)も聴いた。
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