この審査に携わって今年で5年目。全体として良い方向に歩んでいるのが感じられて嬉しい。
マンドリン・ギター合奏の最も魅力的な音楽の形を、それぞれのアンサンブルが示してくれた。
組織全体が良い方向に動いている時は、何も言わず黙って見守るのが一番。そこで今日は自分の話をしよう。
作曲していると悔しいことばかり。コンクールに落選とか、1位になれなかったとか、そんな事では無く…。
歴史には想像を絶する偉大な作曲家がごまんといる。一般的に無名の作曲家でも、死後作品が残っている作曲家はのけ反るほどすごい。
自分も死ぬまで頑張ってどこまで到達できるのか、まだこんなものか、と思うばかりだから、やればやるほど悔しい。
でもハードルが高いから、ちょっとやそっと挫折してもへこたれない。寧ろそんなに簡単に上手く行く訳ないと思っている。
それに困難な事に挑んでいると自分が高まる。苦しめば苦しむほど進歩する。
確かに5年前には今のような曲は書けなかった、という実感もある。
何よりも、音楽は素晴らしい。そういうものを自分も作ろうとしている、という充足感。
皆さんも同じでしょう?
今日の素晴らしい演奏会をありがとう。おめでとう!
(静岡県高等学校文化連盟「第22回演奏会:ギター・マンドリン部門」で私が述べた講評/掛川市生涯学習センター)
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