拙いフランス語のブログを書き、ネイティブの方に添削してもらう事を始めた。毎日やらないと上達しないのがピアノ、和声、そして語学。少しずつでも毎日やりたい。投稿しているのは「Lang-8」(ランゲート)という会員制の無償添削サイト。4月23日(金)23:25 NHKのニュース番組「Bizスポ」で紹介されたのを見て、即入会した。*
お互いに添削し合うフランス人の友人が出来たことが、続ける原動力になっている。現代音楽が好きだという税関職員の彼は、こんなフランス語では入国出来ない、と言わんばかりに詳細に理由や解決案(複数)も添え、フランス語の正統な表現を手加減せずに教えてくれる。
ある日、彼が書いた日本語の投稿を僕がフランス語で要約し、独自の解釈を加えて投稿した。「昨日一緒に過ごした彼女が今日はいなくなり寂しい。残念ながら僕は税関職員です」というもの。
僕はそれを詩と認め、「彼は税関職員でありながら、彼女が出て行くのを阻止出来なかった」という意味の事を書いた。彼は喜び、「詩的なのはあなたの解釈の方だ」と褒めてくれた。
一方、僕は彼らフランス人が書いた奇妙な日本語を添削する。なぜこんな日本語になったのか、元のフランス語を推測したり、時にはフランス語の原文が併記されているので、自分にとっても仏文和訳の勉強になる。
自分のフランス語もさぞ奇妙なものだろう。英語に比べると如何せん語彙が乏しく、ほんの数行書くのに初めは仏和辞書をあても無くめくりながら2時間以上かかったが、フランス語の自動翻訳サイトを見つけ、これと思うものが見つかるまで幾つか同義語を訳させ、適切と思うもので語順を組み立てる、という方法をとったら3日目には1時間以内に書けるようになった。しかしそれも「こんな言い方は存在しない」と断罪された。文章を作った後、そんな例文が本当にあるのか、仏和辞書で確認すべきだった。
併せて20年前のラジオ講座のテキストも読み返し始めた。4月の内容すら大半を忘れていた。
現在、自己の作曲区分を第5期と位置付け、アカデミズムに縛られず第1期のように伸び伸びと作曲したいと思っているが、奇しくもフランス語を最も勉強したのは静大の2年次で、作曲の第1期に一致する。人に伝わるにはこう書かねばならない、というルールや中身が大切なのは作曲も同じ。語学と作曲は脳のどこかで繋がっているのだろう…という事もいずれフランス語で書きたい。
* Lang-8は2024年2月末に閉鎖。
(写真:静大3年時、ラヴェルの家)
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