作曲はカテゴライズと密接に関係する。
膨大なアイデアを捻り出し、使えそうな断片を五線紙に書きとめ、曲に仕上げる過程で厳しく選別し、非凡な組み合わせを吟味する。
フーガやソナタを始め、あらゆる曲は「主題」と「展開の要素」に分類され、様々な局面に応じて調が設定される。
組曲や多楽章の曲では曲ごとの性格を明確にし、互いに対比させながら大きな全体像を作り上げる。
オーケストレーションは楽器の音色をカテゴライズする。
木管、金管、打楽器、弦などに分類されているのは言うまでも無く、音域別、楽器の運動能力、可能な音量、倍音の幅、ユニゾンの厚み…しかも同じ楽器でも性質は音域によって変化するので、限りなく多くのパラメータで分類しながら楽器を選ぶのがオーケストレーションだ。
そう考えると「作曲」と「編集」「カテゴライズ」は同義語ではないか。
(写真:2019年4月)
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