「ラソー・ラソー」という柔らかい主題に、オクターブで上下する8分音符の半音階的対旋律が霧のように纏わりつき、頻繁に転調する。これがハ長調だろうか?
4分の6拍子でありながら多くは2分の3拍子。
会社の契約更改で、ある講師がこの曲を演奏し、曲の巧みさに釘付けになった。一方演奏に関しては、バスのオクターブを出し過ぎるように感じたが、自分で弾いて確かめる必要もあった。
実際に弾いてみるとその直感は正しかったようだが、それ以上に改めてこの曲の凄さに驚嘆し、暗譜することにした。
単なる装飾ではない、ベクトルを持った音の飛沫。
後半の聴かせどころでハ長調に王手がかかると、4分の6拍子になる仕掛けの妙。
最後に8分音符が抜け落ち、渋いコラールとなり、燃え上がる。
♫ 試聴
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