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お早うございます、信です。
新名神高速の三重県菰野ICから、滋賀県甲賀土山ICまでの大雪による通行止めは、昨日8時ごろに
解消され、夕方になってようやく通行止めも解除されたようです。
甲賀土山インターと云えば、2017年秋に行った野州川沿いの瀧樹神社を思い出します。
ユキワリイチゲが自生するので有名ですが、咲いた頃に行ったことがありません。
ぜひ一度、伺いたいと思っています。
昨日は快晴の朝で、一昨日より風も穏やかで日差しが温かく感じられました。
それでも日陰に廻ると、少しの風でも寒さが堪えました。
今朝は関東もどんよりとした朝で、夕方には雪がちらつくかも知れません。
さて秩父から舞台は鎌倉に移ります。
まだ梅の声も早過ぎる大寒の北鎌倉を歩きました。
1月21日の土曜日でしたが、意外と人は多く、街中は観光客の車で大渋滞になっていました。
まず訪れたのが松ヶ岡の東慶寺
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縁切寺で有名なお寺です。
境内の梅が一輪、二輪
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こちらは木瓜の花
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境内に昨年までは無かった、撮影禁止の看板があったためカメラはここまで。
昨年2月に撮った本堂の仏像。
真ん中がご本尊の木造 釈迦如来坐像
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こちらは松岡宝蔵の木造 聖観音立像
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これも昨年2月末に撮ったものです。
東慶寺はまた梅の季節に再訪したいと思います。
次に建長寺塔頭の長寿寺
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山門前の不思議な仏像。担いでいるのは斧?
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足利尊氏が邸跡に創建したお寺のようです
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山門に季節・曜日限定拝観と案内されていました
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次に訪れたのは、これも建長寺と所縁の深い円応寺
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閻魔大王以下の十王を祀るお寺です
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人が亡くなると、仏が姿を変えた十人の王に出会って裁かれるのだという。
円応寺の仏殿には、閻魔大王像をはじめとする十王像と、三途の川で亡者の衣をはぎ取るという奪衣婆像が安置されている。
まずは秦広王
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秦広王(しんこうおう)は、初七日(七日目)に出会う王。
(不動明王の化身)
亡者は、殺生の罪を問いただされます。
人が生まれると、その両肩には倶生神(ぐしょうじん)が宿ります。
その一神は善きことのみを、もう一神は悪しきことのみを監視しているのだとか。
そして、秦広王は倶生神の報告に基づいて、亡者を取り調べ、その内容を帳面に記録します。
その帳面は、初江王、宋帝王、五官王と引き継がれ、閻魔大王へと渡ります。
次に奪衣婆
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奪衣婆(だつえば)は、十四日目に出会う婆。
亡者は、盗みの罪を問いただされます。
亡者が三途の川を渡り終えると、そこには奪衣婆がいて、亡者は着ている衣をはぎとられ、懸衣翁(けんえおう)に渡されます。
懸衣翁は、その着物を衣領樹(えりょうじゅ)の枝に掛けて、枝の下がり具合で亡者の生前の罪の軽重を計るのだとか。
昔から、遺体の着物を左前に着せたり、裏返しに着せたり、遺体の着物を上下逆に掛けたりする風習は
奪衣婆に着物をはぎ取られないようにする「まじない」なのだそうです。
そして初江王
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初江王(しょこうおう)は、十四日目に出会う王。
(釈迦如来の化身)。
秦広王の裁きを受けた亡者が、三途の川を正しく渡ったかが審議されるとともに、生前に亡者が関わりあった動物が呼ばれて
亡者についての証言を聞くらしい。
木造初江王坐像は、国の重要文化財で鎌倉国宝館に寄託されています。
次に宋帝王
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宋帝王(そうていおう)は、二十一日目に出会う王。
(文殊菩薩の化身)
邪婬の罪が問いただされます。
宋帝王の官庁は、三途の川を渡った岸にあるそうです。そこには、化け猫が群がり、大蛇が列をなして出てくるのだとか。
邪婬の罪を犯した亡者は、化け猫に身体を割き破かれ、大蛇に巻き付かれて縛りあげられて身体中の骨が砕かれます。
邪婬の罪を犯した亡者が懺悔して自らの罪を悔いる事がないと、衆合地獄に堕とされるそうです。
五官王
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五官王(ごかんおう)は、二十八日目に出会う王。
(普賢菩薩の化身)
身体と口で犯す七つの罪が問いただされます。
亡者は、まず、五官王の官庁の左にあるは秤量舎で目、耳、鼻、舌、皮膚で犯した罪が秤にかけられます。
秤は七つあって、妄語、飲酒、他の過失・罪過を言い募る罪、自分を褒め他人を謗る罪、他に施すことを惜しむ罪
怒る罪、仏法僧の三宝を誹謗し貶める罪が計られます。
そして本命 閻魔大王
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閻魔大王(えんまだいおう)は、三十五日目に出会う王。
(地蔵菩薩の化身)
それまでに暴かれた罪の閻魔帳を元に-
亡者の生前の罪が裁かれ、天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄の六道のうち、どこに生まれ変われるかが決定されるのだとか。
変成王
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変成王(へんじょうおう)は、四十二日目に出会う王。
(弥勒菩薩の化身)
天上・人間・修羅・畜生・餓鬼・地獄のそれぞれの内容が決定されます。
地獄界には、無間阿鼻地獄、大焦熱地獄、焦熱地獄、大叫喚地獄、叫喚地獄、衆合地獄、黒縄地獄、等活地獄があるそうです。
畜生界には、虎や馬、兎や鳩というように生まれ変わり、食うもの食われるものの差が歴然とあるそうです。
泰山王
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泰山王(たいざんおう)は、四十九日目に出会う王。
(薬師菩薩の化身)
両舌(二枚舌)の罪が問われます。この日まで、亡者の霊魂は、あの世とこの世を旅しています。
亡者の取り調べは、この日で七回目。
この日、亡者は、輪廻転生する時に、男女のどちらに生まれるのかが決定され、その寿命も決定されます。
平等王
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平等王(びょうどうおう)は、百ケ日に出会う王。
(観世音菩薩の化身)
遺族の貧欲の罪が戒められます。
平等王からは、残された遺族が法要を行うことにより、亡者と遺族の来世での安楽を願う事ができます。
百ケ日の法要を行う遺族は、一日中、貪りの心を起こさなければ、亡者も自らも来世に天上界に行くことができるのだとか。
都市王
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都市王(としおう)は、一周忌に出会う王。
(勢至菩薩の化身)
生前の罪が重い亡者は、地獄に落とされます。
ただ、遺族が一周忌の法要を行えば、その罪は許されるのだとか。
これはよくよく頼んでおかねばなりません。
最後に
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五道転輪王(ごどうてんりんおう)は、三回忌に出会う王。
(阿弥陀如来の化身)
天上界に行った亡者でも、天上界で悪事を行い地獄に落とされることがあるのだとか。
孫悟空、猪八戒、沙悟浄は、天上界で悪事を行い、その贖罪のため、三蔵法師に従って天竺まで供をしたのだそうです。
三回忌の目的は、亡者が涅槃に至ることなのだとか。
仏堂には最後に延命地蔵がありました
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閻魔大王の前に罪が許されるという「懺悔文」が書いてありました。
私も思わずこの「懺悔文」を読みながら、改めて手を合わせました。
円応寺を出てほどなく、巨福呂坂(ころふくざか)のトンネルがあります
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横須賀市の水道はここから廻されていたようです。
なお本文中の十王の説明は「中世歴史めぐり」の「鎌倉手帳(寺社巡り)」hpから引用させて頂きました。
明日は比企尼のお寺です。
撮影日: 1月21日
撮影場所:北鎌倉 東慶寺・長寿寺・円応寺
それでは皆様、ご機嫌よう。
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