先日、釧路でノロッコ列車に乗り、塘路からの帰りの車両の中で、対面に座っていた
老人に声を掛けられました。「何処から来たの?」あまり都会で生活していると、見知らぬ
人には、声を掛けないのが今の時代。子供の頃に田舎に住んでいた昔の風習が懐かしくなりました。
一人で旅行に来た話をすると、「奥さんは連れて来ないの?」とう質問が。訳をいうと驚いた
ような顔をされてしまいました。
その老人の方は北海道・札幌から2泊3日で釧路へ夫婦、妹さんたちといっしょに来たと
言って自分に家族を紹介をしてくれました。それからの駅に着くまでの30分間、若い時に大阪から
札幌に移住をした話、親戚がいたから安心して定住ができたこと、札幌の永い冬の生活や
自然が豊富で、地下鉄の便が良くて生活がしやすい話。・・・・車窓から見える大きな丸い葉
を広げたフキの食べ方や虫に刺された場合の薬としての使い道・・・・・老人の人生が判る
貴重なお話が聞けました。年齢はたぶん、自分よりも15歳位以上年上で、自分からは叔父、
老人から見れば甥、か(もしくは息子)に見えたのではないでしょうか?旅行ならではの小さい
思い出になりました。