いよいよ三十三箇所目、満願のお寺「谷汲山 華厳寺」。
自宅から車で片道4時間。名阪国道25号-東名阪自動車道-名神高速道-258号-417号の往復376kmである。
あと、大阪市内の菩提寺のお寺も車でお参りできることになり、番外・お礼参り寺を含め38箇所全てを車で日帰りで達成することになる。
4月からお参りを始めて、2ケ月も掛かったのだ。
お参りして得られる「ご利益(ごりやく)」とは、待っていて得られるものではなく、結局のところ自分の気持ちの持ち方、前向きに考え、行動することなのだ。
むしろ、周りの人たちに幸せを与えられることが・・・そんなことを・・・。
これが私が得られた「ご利益」だったような・・・。
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ご詠歌が3つあるため、ご朱印も3つなのです。
西国第三十三番 谷汲山 華厳寺(たにぐみさん けごんじ)
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場所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:豊然上人、大口大領
京都を訪ねた開祖の大口大領が仏師に十一面観音像を彫ってもらい、仏像を持って会津に帰る途中、この谷汲の地に来ると仏像が急に重くなり動けなくなったという。
そこで山中で修行していた豊然上人の助けをかり、延暦17年(798年)に堂を建て、十一面観音像を祀ったのがお寺の興りであるとか。
この堂を建てるとき、山中から油が湧き、これを仏前の灯明の燃料に用いたという言い伝えもあり、谷汲(たにぐみ)の地名はこれに由来しているという。
満願を迎えた巡礼者は、このお寺の「笈摺堂(おいずるどう)」に、巡礼を共にしてきた杖、笠や納経帳、巡拝軸などを千羽鶴と共に奉納されている。
ここで貴重な体験をさせて貰った。
というのは、本堂の十一面観音像が祀られている床の真下にもぐりこむことが出来る「戒坦めぐり」をさせてもらった。お参りされている方は全くご存知ないらしく、我々夫婦だけが入ったのだ。
薄暗いお堂の中で、狭い急な階段を手摺りを頼りに垂直に降りる。電灯・灯明など光が全く遮断された床下は、真っ暗。
こんなに暗い世界はいままで見たことがない。光が全く無い。真っ暗闇とはこのことだ。
階段の一段一段を左足のつま先で探り、右手でテスリを伝わりながら・・・。
カミさんも「怖い・怖い。これ何処へ行くの!」と、悲鳴に近い声で私の後ろに続く。
平坦な床面になる。手先に柱や石の冷たさに触れる。方向感覚がわからない。
恐らく、十一面観音像の台座の真下をグルリと周り、元の入り口(出口)に戻ってきたのだろう。
目が見えないことの恐怖、辛さ・・・・光が無いことの怖さ・・・を教えてもらった気分だ。
出てきて最初に目にした本堂の灯明の明かりが優しく迎えてくれた。
今までのお寺の厳しい石段・山道も苦しかったが、目は見えていた。でも、本当の苦痛は「光がない世界に住むこと。目が見えないこと。世間から遮断されること。」だと・・・。
さすが、三十三箇所目として貴重な体験をさせてもらった「華厳寺」であった。
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門前街入り口の山門。
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仁王門。かなり立派だ。
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階段の先に本堂が見える。今までの石段に比べ、優しい感じがするのは何故だろう?
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満願の嬉しさを待っていてくれる・・・そんな気持ちに・・・。
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貴重な体験をさせて貰った「戒坦めぐり」。ご利益(ごりやく)は、ここで得られたのかも・・・・。
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「笈摺堂」には、巡礼を共にしてきた杖、笠と共に千羽鶴が・・・。お堂の中には納経帳、巡拝軸などが積まれていた。これらの処分はどうされるのかなぁ。「笈摺」とは、巡礼者が着ている白衣なのだ。
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笈摺堂の左側の石段を上がると「満願堂」が建っている。丸い石灯籠には『満願』と書かれている。何となく『満腹』を連想させユーモラス。その隣には「タヌキ」が・・・。狸と満願と満腹・・・おもしろい。
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この柱に取り付けられた銅板のレリーフの「鯉」。
この鯉は「精進落としの鯉」と呼ばれ、かつての巡礼者達は満願参拝を済ませ、この鯉に触れることで「精進生活」から開放された気持ちになったという。私も、擦ってみたが・・・そして、鯉の口に十円玉を銜えさせたが・・・。
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本堂の手前には「真言宗」のお堂も・・・。稲荷神社も・・・
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「真言宗」のお堂の庭にあった「水琴窟」。右下の蓮の花の形のところに耳を当てると・・・優しい音色が・・・。
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同じく、「真言宗」のお堂の庭に咲いていた「銀盃草」。可愛い花だ。
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振り返ると、仁王門からの参道が・・・新緑が綺麗だ。「満願成就」のスッキリした気持ちになれるのだ。
自宅から車で片道4時間。名阪国道25号-東名阪自動車道-名神高速道-258号-417号の往復376kmである。
あと、大阪市内の菩提寺のお寺も車でお参りできることになり、番外・お礼参り寺を含め38箇所全てを車で日帰りで達成することになる。
4月からお参りを始めて、2ケ月も掛かったのだ。
お参りして得られる「ご利益(ごりやく)」とは、待っていて得られるものではなく、結局のところ自分の気持ちの持ち方、前向きに考え、行動することなのだ。
むしろ、周りの人たちに幸せを与えられることが・・・そんなことを・・・。
これが私が得られた「ご利益」だったような・・・。
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ご詠歌が3つあるため、ご朱印も3つなのです。
西国第三十三番 谷汲山 華厳寺(たにぐみさん けごんじ)
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場所:岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲徳積23
宗派:天台宗
本尊:十一面観世音菩薩
開基:豊然上人、大口大領
京都を訪ねた開祖の大口大領が仏師に十一面観音像を彫ってもらい、仏像を持って会津に帰る途中、この谷汲の地に来ると仏像が急に重くなり動けなくなったという。
そこで山中で修行していた豊然上人の助けをかり、延暦17年(798年)に堂を建て、十一面観音像を祀ったのがお寺の興りであるとか。
この堂を建てるとき、山中から油が湧き、これを仏前の灯明の燃料に用いたという言い伝えもあり、谷汲(たにぐみ)の地名はこれに由来しているという。
満願を迎えた巡礼者は、このお寺の「笈摺堂(おいずるどう)」に、巡礼を共にしてきた杖、笠や納経帳、巡拝軸などを千羽鶴と共に奉納されている。
ここで貴重な体験をさせて貰った。
というのは、本堂の十一面観音像が祀られている床の真下にもぐりこむことが出来る「戒坦めぐり」をさせてもらった。お参りされている方は全くご存知ないらしく、我々夫婦だけが入ったのだ。
薄暗いお堂の中で、狭い急な階段を手摺りを頼りに垂直に降りる。電灯・灯明など光が全く遮断された床下は、真っ暗。
こんなに暗い世界はいままで見たことがない。光が全く無い。真っ暗闇とはこのことだ。
階段の一段一段を左足のつま先で探り、右手でテスリを伝わりながら・・・。
カミさんも「怖い・怖い。これ何処へ行くの!」と、悲鳴に近い声で私の後ろに続く。
平坦な床面になる。手先に柱や石の冷たさに触れる。方向感覚がわからない。
恐らく、十一面観音像の台座の真下をグルリと周り、元の入り口(出口)に戻ってきたのだろう。
目が見えないことの恐怖、辛さ・・・・光が無いことの怖さ・・・を教えてもらった気分だ。
出てきて最初に目にした本堂の灯明の明かりが優しく迎えてくれた。
今までのお寺の厳しい石段・山道も苦しかったが、目は見えていた。でも、本当の苦痛は「光がない世界に住むこと。目が見えないこと。世間から遮断されること。」だと・・・。
さすが、三十三箇所目として貴重な体験をさせてもらった「華厳寺」であった。
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門前街入り口の山門。
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仁王門。かなり立派だ。
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階段の先に本堂が見える。今までの石段に比べ、優しい感じがするのは何故だろう?
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満願の嬉しさを待っていてくれる・・・そんな気持ちに・・・。
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貴重な体験をさせて貰った「戒坦めぐり」。ご利益(ごりやく)は、ここで得られたのかも・・・・。
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「笈摺堂」には、巡礼を共にしてきた杖、笠と共に千羽鶴が・・・。お堂の中には納経帳、巡拝軸などが積まれていた。これらの処分はどうされるのかなぁ。「笈摺」とは、巡礼者が着ている白衣なのだ。
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この柱に取り付けられた銅板のレリーフの「鯉」。
この鯉は「精進落としの鯉」と呼ばれ、かつての巡礼者達は満願参拝を済ませ、この鯉に触れることで「精進生活」から開放された気持ちになったという。私も、擦ってみたが・・・そして、鯉の口に十円玉を銜えさせたが・・・。
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本堂の手前には「真言宗」のお堂も・・・。稲荷神社も・・・
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「真言宗」のお堂の庭にあった「水琴窟」。右下の蓮の花の形のところに耳を当てると・・・優しい音色が・・・。
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同じく、「真言宗」のお堂の庭に咲いていた「銀盃草」。可愛い花だ。
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振り返ると、仁王門からの参道が・・・新緑が綺麗だ。「満願成就」のスッキリした気持ちになれるのだ。
わたしはいつも高速、容易な道を家内、山道、狭い道を私と作業分担で乗ってます。
高野山と善光寺が楽しみですね。
その結果、何かがあるはずだと期待してはよくないんだそうです。修行をしたという満足でヨシですネ。
私の頭の中では写経を33枚書いて、納経しながら東国33カ寺めぐりかなと浮かんできています。写経することが問題ですが・・・